全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

仙台育英、猛追及ばず 2点差でノーサイド /宮城

(2016/12/31 11:08)

 最後まで諦めない自分たちのラグビーを貫いた--。第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連など主催)の2回戦が30日、東大阪市花園ラグビー場であり、県代表の仙台育英は中部大春日丘(愛知)に22-24で敗れた。仙台育英は後半、一時14点差をつけられたが、連続トライを奪うなどして、シード校の中部大春日丘を追い詰めた。ノーサイドの笛が鳴るまでトライを目指して攻め続けた選手たちに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。【真田祐里】

 序盤は一進一退の攻防が続く。試合が動いたのは前半13分。スクラムから展開され、右サイドに先制のトライを決められた。「しっかり狙って倒そう!」PR菊田圭佑選手(3年)が仲間を大きな声で励ました。

 前半18分、ゴール前のスクラムから出たボールを左に展開し、WTB大森寛治選手(2年)がトライ。CTB波多野洋選手(3年)のゴールキックで逆転し、スタンドから拍手と歓声が上がった。

 しかし前半27分に相手にトライを許して逆転され、5点差で折り返した。HO小林壮史主将(3年)が前半終了後のハーフタイムで「まだ終わっていない。30分ある。気持ち折れんな!」と仲間に活を入れた。

 後半に入ると、一時2点差まで詰め寄るが、相手の攻勢に押され、立て続けにトライを決められた。点差は14点。厳しい状況にも、グラウンドの選手たちは「前へ前へ」という気持ちを切らすことはなかった。

 後半19分、SH村上陽平選手(3年)が相手のキックを体で止め、こぼれたボールを拾ってそのままトライ。後半21分には、ラックから出たボールをFB萬田開人選手(3年)がWTB千葉真之亮選手(2年)に素早く回しトライを決めた。またも2点差に迫り、千葉選手は「もっと先輩たちとラグビーがしたい」と気合を入れ直した。

 その後も、CTB鈴木海斗選手(3年)らバックス陣を中心に敵陣深く攻め込んだが、あと一歩及ばずノーサイド。黄色と黒のユニホームを泥だらけにした選手たちは、ぼうぜんとした表情で立ち尽くした。グラウンドに膝を付いて、涙を浮かべる選手もいた。

 3年間選手と一緒に戦ってきた宮本夢里亜マネジャー(3年)は泣きじゃくりながら「かっこよかった」と選手たちを見つめた。安部恒俊部長は「もう少しで『正月越え』という良い夢を見させてもらった。ただありがとうと伝えたい」と選手たちの活躍をたたえた。

FWとして覚悟固め 小林壮史主将 仙台育英(3年)

 1年時から足の速さを買われ、ウイングとしてレギュラーに抜てきされた。しかし試合に出てもミスが多く、思うようなプレーができなかった。「先輩たちの足手まといになっている。自分の強みは何だろうか」

 それから間もなくして、丹野博太監督からフォワード(FW)への転向を告げられた。悔しさもあったが、「まだやり直せる」と気持ちを切り替えた。毎晩、寮のウエートルームにこもり、一から体作りを始めた。体重は16キロ増えて88キロになり、相手に当たり負けすることがなくなった。2年時にHOとして、花園に先発出場を果たした。

 主将に就任後、コーチとともに練習メニューを考えるなど、仲間を引っ張ってきた。そしてベスト16を懸けたこの日の試合。相手はシード校だったが、気持ちで負けるつもりはなかった。グラウンドの仲間を励ましながら、自らも果敢に前へ前へと進み、互角以上の戦いを披露した。

 大学でもラグビーを続けるつもりだ。「自分のラグビー人生は続く。これからもFWとして生きていく覚悟です」【真田祐里】

 ▽2回戦

仙台育英 反8

 1 1 0 0  7 2 1 1 0 15 22

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 1 0 0 12 2 1 0 0 12 24

中部大春日丘(愛知) 反3

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