全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

1回戦 玉島、最後まで奮闘 坂本達選手、意地のトライ /岡山

(2016/12/29 15:34)

 初の花園で意地--。東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)2日目の28日、県代表の玉島は1回戦で日本航空石川(石川)と対戦し、力及ばず5-93で敗れた。花園常連校を相手に終始押されたが、後半に花園での初トライを挙げた。最後まで諦めない姿勢を見せた選手たちに、スタンドの応援団からは温かい拍手が送られた。【益川量平】

 ▽1回戦

玉島 反1

 0 0 0 0  0 1 0 0 0  5  5

 T G P D  前 T G P D  後  計

 9 6 0 0 57 6 3 0 0 36 93

日本航空石川 反3

 待望のトライだった。後半21分、左中間の密集からSH大熊達也選手(1年)がSO坂本達哉選手(3年)にパスを通し、坂本選手は「何とか点を決めたい」との一心で相手のタックルを受けながらもインゴールに倒れ込んだ。その瞬間、バス6台で駆けつけたスタンドの応援団からも大歓声が響いた。

 初めての花園に選手たちは燃えていた。「体が大きな留学生がキーマンとなる」と準備はしてきたが、開始早々から得点を許すと勢いを止められず、前半終了時点で0-57。12年連続で花園に出場する相手に全国のレベルを思い知らされた。

 雰囲気にものまれ、いつものように体が動いていなかった。ハーフタイム、大野一主将(同)が「相手のペースでやられている。自分たちのプレーをしよう」と呼びかけた。

 「緊張するな、楽しめ」。選手同士で声をかけ合う。最後まで諦めない姿勢が、結実したかのようなトライだった。試合後、松本剛徳監督は「選手たちにありがとうと伝えたい」とねぎらった。

 大野主将は「想像以上に相手一人一人が強く、連携が取れていた」と振り返り、後輩に初戦突破の悲願達成を託した。玉島の花園での歴史はまだ始まったばかりだ。

悔しさ、次へぶつける 横田優人選手(3年)

 憧れ続けた花園での初戦は想像以上に厳しいものだった。試合後、「ふがいない」との思いでスタンド前に整列。「お疲れ様」と声をかけられると、涙が止まらなかった。

 小学4年の頃にラグビーを始めた。大きな自分の体を生かし、相手にぶつかっていくことでチームに貢献できることが楽しかった。母の千代さん(45)は「太っていたのでサッカーや水泳も習わせたけど、ラグビーだけ夢中になっていた」。

 中学の時に花園に連れて行ってもらい、すっかりとりこに。「自分も花園へ」と夢を抱き、玉島ではFWの軸に成長した。股関節が硬く、スクラムが苦手だったが、自宅での風呂上がりのストレッチなどを続けて克服。プロップとしての自覚と責任も備わり、副主将としてこの日の試合中も盛んに声を出した。

 「大学でもチームを引っ張れるよう頑張る」。味わった悔しさは、新たな目標にぶつける。【益川量平】

高校ラグビーニュース

PR

Twitter

応援メッセージ

Twitter・インスタグラムともにハッシュタグ「#高校ラグビー」応援メッセージを投稿してください。