全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

岡谷工、逆転で辛勝 /長野

(2016/12/29 15:36)

 6年ぶりの勝利を劇的な形で収めた。東大阪市の花園ラグビー場で行われている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)の1回戦で、5年連続29回目の出場の岡谷工は試合終了間際に逆転し、名護(沖縄)を22-21で破った。

 前半はリードを許す苦しい展開だったが、後半は今年から取り組む展開ラグビーに、伝統のモール戦術を織り交ぜ、後半28分のトライとゴールで勝利をつかんだ。最後まで諦めずに2回戦進出を決めた選手たちに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。

 2回戦は30日午後0時、Bシードの東京(東京第1)と対戦する。【ガン・クリスティーナ】

名護 反9

 2 2 0 0 14 1 1 0 0  7 21

 T G P D  前 T G P D  後  計

 1 0 0 0  5 2 2 1 0 17 22

岡谷工 反6

「諦めない」1点差

 「ウオー!」。選手たちが集まり、それまでより大きな声で叫んでエンジンを掛けた。

 試合終了間際、ゴールまであと10メートルでペナルティーキックを得た。点差は6点。「骨が折れてでも絶対に取ろう」とフッカー・北原寿哉主将(3年)が活を入れ、得意の戦術で勝負を掛けた。一気に選手が集まってモールを作り1点差に迫るトライ。プレッシャーがかかるキックをSH加地凌真選手(3年)が成功させて逆転勝利を飾った。加地選手は「(前半の)1本目を外していて、必死だった。自分のキックができてよかった」と満足感を漂わせた。

 苦しい試合だった。名護のパスワークや快足バックスに苦しみ、先行を許す展開。しかし、後半になると、司令塔のSO高野雅弘選手(3年)は「普段しないミスも多く焦ったが、アタックしようと決めた」。16点差から追い上げ、終了直前のゴールで試合を決めた。

 ドラマチックな展開に、前半はうつむきがちだったスタンドも沸いた。後半12分、プロップ・中村優太選手(3年)が流れを引き寄せるトライを奪うと、父謙一さん(48)は「よく点を入れた。思い切りやってほしい」と喜んだ。その勢いのまま、逆転で勝利を手にすると、北原主将の父収さん(48)は「うれしい。子どもたちが精いっぱいやってくれた」と感極まった表情。初のベスト16へ挑戦する選手たちへの称賛の声が次々と上がった。

流れを変えたトライ プロップ・中村優太選手(3年)

 16点を追う後半12分、ゴールラインは目の前のラック。何度も攻撃を仕掛けたが相手の守備は堅い。それでも「意地でも点に」。3分前にトライを奪われていただけに、この好機を逃すわけにはいかなかった。密集からボールを持ち出し、102キロの重さを生かして相手を押しのけてトライ。「やってやった」とチームへの貢献を実感した。

 このトライが流れを変えた。PGなどで6点差に迫った後半28分、バックスも一緒に組んだモール。「まだラグビーをやりたい」という思いで押し込み、逆転につながるトライを生んだ。

 昨年の夏、体重は今と同程度だったが、走れなかった。「自分もボールを持って前に進みたい」。それから毎日、限界に近い速さでの走り込みやウエートトレーニングを続け、一時は5キロ減った体重を筋肉で元に戻した。それだけに「自分は動ける」と自信がある。突破を繰り返し、勝利の原動力となった。

 この試合は第2グラウンドだったが、次戦はメイン会場の第1グラウンドで行われる。「やっと行ける」。憧れの舞台に鍛え上げた体で臨む。【ガン・クリスティーナ】

高校ラグビーニュース

PR

Twitter

応援メッセージ

Twitter・インスタグラムともにハッシュタグ「#高校ラグビー」応援メッセージを投稿してください。