全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

若狭東、強豪に先制トライ 最後まで諦めず反撃 /福井

(2016/12/29 16:10)

 第96回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連など主催)に出場した若狭東は28日、1回戦で仙台育英(宮城)と対戦した。先制トライを決め会場を沸かせたが、その後は相手の強力な突進を止め切れず、10-54で敗れた。最後まで諦めずに戦った選手に、観客からは大きな拍手が送られた。【立野将弘】

 チャンスは試合開始早々に訪れた。前半2分、若狭東は相手陣深くでボールを得ると、村松哲平主将(3年)はラインアウトを選択。「最初のチャンスはモールで」と決めていた。「モールで先制すれば、体格差で勝る相手は面食らうはず」。ラインアウトからボールを受け取ったナンバーエイトの安藤淳選手(2年)をフォワード陣が総出でモールを組んで援護し、先制トライを決めた。

 強豪相手の先制点に、スタンドに集まった応援団約300人からは大きな歓声が上がり、チームカラーの緑色メガホンが揺れた。

 しかし、次第に仙台育英が持ち前の突進力を発揮。ディフェンスを突破される場面が相次ぎ、前半で5トライを許した。前半終了直前、相手陣深くでラックから安藤選手が再びトライを決めたが、25点差で前半を終えた。

 後半は仙台育英の勢いが止まらなかった。3トライ2ゴールを挙げられ、自陣に押し込まれる時間が続いた。後半12分ごろ、相手陣10メートルライン付近で練習してきたサインプレーが決まった。スクラムからボールを展開し、左ウイングの野村旺史選手(2年)が抜け出した。相手陣深くまで攻め上がったが、相手ディフェンスに阻まれ、トライできなかった。追加点を挙げられないままノーサイドのホイッスルが鳴った。

 試合後、村松主将は「第1グラウンドで強豪と試合ができたことが後輩に残せた財産。来年こそ花園で勝ってほしい」と目を赤くした。

「最高の仲間と夢の舞台」 辻井景多選手(3年)

 若狭東の左センター辻井景多選手(3年)は、同級生の北脇悠太郎選手や幸池啓吾選手らを誘って高校からラグビーを始めた。「やるならみんなでと思っていたが、彼らに支えられて夢の舞台までたどり着いた」と振り返る。

 中学では野球部だったが、入学直前に左膝をけがして一度も試合に出られなかった。「高校では何か別のことに打ち込みたい」と思った。

 ラグビーは過酷だった。タックル練習で体中が痛み、朝起き上がれないこともあった。「もう無理だ」と北脇選手に弱音をこぼしたが、北脇選手の「ここで辞めたらダサいよな」の一言で持ち直した。練習で奮起する幸池選手にも刺激された。

 2年前の花園。先輩が強豪・秋田中央相手に好ゲームを展開した。「先輩みたいになりたい」。迷いは消え、一心不乱に花園を目指した。

 臨んだ1回戦。ボールを持った味方選手を体を張って守る活躍を見せたが、及ばなかった。「最高の仲間ができた。最後まで続けて良かった」と笑顔で涙を拭った。【立野将弘】

 ▽1回戦

若狭東 反5

 2 0 0 0 10 0 0 0 0  0 10

 T G P D  前 T G P D  後  計

 5 5 0 0 35 3 2 0 0 19 54

仙台育英 反5

高校ラグビーニュース

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