全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

1回戦 航空石川、玉島を圧倒 あすシード校の国学院栃木と /石川

(2016/12/29 16:17)

 第96回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)第2日の28日、12年連続12回目出場の県代表・日本航空石川が1回戦に登場した。15トライを奪う猛攻を見せ、93-5で初出場の玉島(岡山)を圧倒した。2回戦はチーム悲願のシード校突破を懸けて、30日午前9時半からBシードの国学院栃木(栃木)と対戦する。【道岡美波】

 正副主将がけがのため先発メンバーから外れたが、他の3年生がチームを引っ張り、序盤から自らのペースに持ち込んだ。

 開始早々、ラックから右へ展開し、NO8アシペリ・モアラ選手(2年)が先制トライ。直後の前半3分には、自陣10メートルでのラックから藤原忍選手(3年)が右サイドに抜け出し、シオサイア・フィフィタ選手(3年)がトライを決めた。トンガ出身の2人のプレーに玉島のスタンドからも「うわー」と驚嘆の声が漏れる。

 バックスの藤原、河井優(2年)両選手を中心に素早いボール回しで相手を翻弄(ほんろう)した。「冷静な状況判断ができた」と藤原選手。前半だけで9トライを奪い、57-0で折り返した。

 ゲームでは玉島に何度かディフェンスラインを突破され、後半21分には初めてトライを許す。しかし、流れを奪われることなく、終了5分前にも二つのトライを立て続けに決め、圧倒的な強さを見せた。

 藤巻維吹(いぶき)主将(3年)は「練習してきたことは出せた。とにかく勝ててよかった」とほっとした様子。フィフィタ選手はシード校との2回戦に向け、「楽しみ。今日の試合を自信にして3トライは奪いたい」と話した。

 チームは近年、花園では2回戦で相手にはね返されることが多く、目指す4強入りに向け、次の国学院栃木戦は正念場となる。小林監督は「まずシード校との戦いの土俵に上がれたのが一番。2回戦では、ぶつかり合いで負けないようにしたい」と次戦を見据えた。

けが乗り越え聖地駆ける バックス上野祥矢(しょうや)選手(3年)

 この日はけがでスタメンを外れたが、後半15分から途中出場した。「出せるものを全て出し切ろう」と聖地・花園を駆けた。

 出身は花園のある東大阪市。チームでは1年の時から花園に出場していたが、最終学年の今季は秋の県大会直前に右足首を脱臼するアクシデントに見舞われた。医師からは「手術しても花園には5分ぐらいしか立てないだろう」と告げられ、3週間入院した。

 けがと必死に向き合っていた時、先輩ラガーマンの一言に救われた。小中高が同じで2年年上の児林成輝さん(20)から「限界はない。周りから『もう頑張らなくていい』と言われるまでは頑張れる」と励まされた。「絶対、みんなと花園に出る」と奮起し、ベッドの上でもリハビリに取り組んだ。

 この日は試合終了まで15分間出場し、得意のディフェンスで相手のチャンスの芽を摘むなどチームの一員として臨んだ。シード校との次の試合に向け、「自信はある。このメンバーで航空石川の歴史を変えたい」と語った。【道岡美波】

 ▽1回戦

日本航空石川 93 57-0 5 玉島

          36-5

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