全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

山形中央、再起誓う /山形

(2016/12/29 11:46)

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)で、県代表の山形中央は28日、1回戦で松山聖陵(愛媛)と対戦し、0-46で敗れた。ノーサイドのホイッスルが鳴ると、選手たちは悔しそうな表情を浮かべ、大粒の涙を流す選手もいた。試合後、スタンドからは全力で戦い抜いた選手たちに、健闘をたたえる温かい拍手が送られた。【松尾知典】

「積極的に走れた」

 試合開始直前、士気を高めるため選手たちは円陣を組み、「行くぞ、レディー、ゴー、シャー」と威勢の良いかけ声がグラウンドに響いた。詰め掛けた約500人の観客の声援を背に、12年ぶりの勝利を目指して国井馨主将(3年)がボールをキックし、試合は始まった。

 前半4分、ハーフラインから相手選手がボールを持ち出し、そのまま中央にトライ。前半は相手に計3トライを許した。密集から相手FWに押される展開が目立ち、チーム最重量のFW田中佑東選手(同)は「スクラムを組んだときの相手の圧力が県大会とは桁違いだった」。

 ハーフタイムで、佐藤大志監督は「切り替えてやろう、さあ行くぞ」と、選手たちを励ました。

 チームは高校日本代表候補の相手FW三好優作主将(同)を特に警戒。山形中央のFW神保周太郎選手(同)は「足首を目がけ、思い切りタックルした」と話したように成功した場面もあった。しかし、後半11分、三好主将にトライを許すなど、相手FW陣を止められず、後半は計4トライを決められ、試合は終わった。

 HB熊谷卓朗副主将(同)は「あっという間の60分間。悔いも残るが、チーム全体で積極的に他の選手のフォローに入るなど、自分たちの走るラグビーはできた」と振り返る。HB東海林拓実選手(2年)は「トライも奪えず、何もできなかった。来年、絶対に花園に戻ってきたい」と悔しそうにスタジアムを去った。

かけがえない時間

 ○…山形中央の応援席では保護者やOBら約60人が、熱い声援を送った。ラグビー部OBの札幌市中央区、会社員、高野恭行さん(46)は「ラグビーに取り組んだ高校3年間はかけがえのない時間。勝ち負けでなく、一つ一つのプレーで自分がよくやった、と思えるプレーをしてほしい」とエールを送った。同じくOBで、マネジャーの渡辺彩華さん(3年)の兄龍聖さん(21)は「全国大会に出ることはすごいこと。思い切りプレーしてほしい」と力を込めた。

人生に生かせる経験 FW・尾形祥吾選手 3年

 ノーサイドのホイッスルが鳴った瞬間、肩を落とした。「自分のミスも多かった。力を出し切れないところもあった」と悔しそうな表情を見せたが、「夢だった花園でプレーでき、うれしかった」と笑顔ものぞかせた。

 高校入学後にラグビーを始めた。チーム一のベンチプレス95キロを持ち上げるフィジカルの強さで、欠かせない存在だ。

 挫折も経験した。高校2年の夏、右足靱帯(じんたい)を断裂し、全治1年。「やめようとは思わなかったが、正直落ち込んだ」と振り返る。

 リハビリメニューを日々こなし、「絶対に花園でラグビーをするとの思いを忘れなかったから、乗り越えられた」。仲間の励ましもあり、今年7月に復帰した。念を入れて、この日の試合も右足にテーピングを巻いて臨んだ。

 高校卒業後は県内の電気機器メーカーに就職する予定。3年間を振り返り、「ラグビーを通じて仲間を思い、信頼する大切さを学ぶことができた。この経験は今後の人生に生きると思う」と話した。【松尾知典】

 ▽1回戦

山形中央 反10

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0  0

 T G P D  前 T G P D  後  計

 3 1 0 0 17 4 3 1 0 29 46

松山聖陵 反11

高校ラグビーニュース

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