全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

青森北、終了前の逆転劇 12点差、FW陣が意地 /青森

(2016/12/29 11:05)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連など主催)は28日、県代表の青森北が1回戦で高知代表の土佐塾と対戦し、26-22で勝利した。青森北は前半に2トライされ一時12点差をつけられたが、3点差で迎えた試合終了間際に須藤柾熙選手(3年)がトライを決め、逆転に成功した。青森北は2回戦の30日、茨城代表の茗渓学園に挑む。【成瀬桃子】

 ▽1回戦

土佐塾 反9

 2 0 0 0 10 2 1 0 0 12 22

 T G P D  前 T G P D  後  計

 1 0 0 0  5 3 3 0 0 21 26

青森北 反2

 前半に許したリードを詰められないまま始まった後半、FW陣が意地を見せた。後半13分と19分にプロップ川端拓夢選手(3年)がトライ。なおも3点をリードされた後半27分、フランカー須藤選手が逆転のトライを決め、勝利をもぎ取った。

 開始直後は、バックスがグラウンドを広く使って攻めてくる土佐塾に押され気味だった。前半10分に先制を許すと、18分にもトライされ10点差。焦る青森北は前半22分にスクラムハーフ佐井颯選手(3年)が「時間はまだある。だがここでまず1本取らなければ」とゴール前5メートル右中間のラックから持ち出し、トライを決めた。前半は5-10とリードされたまま終了となった。

 後半6分には12点差をつけられた。だが「前半は走れていなかった」(長谷川均監督)というFW陣が、ここから意地を見せる。県予選決勝で4トライを決めた川端選手が後半13分に中央ラックから佐井選手のパスを受け取り、足にタックルを受けながらも中央にトライを決めた。

 1トライ差に迫った直後、土佐塾にトライを許し再び10点差に。川端選手が後半19分にこの試合2回目のトライを奪ったが、負傷で交代となった。3点差で迎えたラスト3分、ゴール前5メートルのラックから「仲間がここまで進めてくれた。後は隙間(すきま)に押し込む」と須藤選手が左へ持ち出し、気迫の逆転トライ。直後のコンバージョンゴールも決め、残りの3分間を守り抜き、ノーサイドとなった。

気迫で2トライ 川端拓夢選手 青森北=3年

 リードされたまま迎えた後半、チームを勢いづかせる2トライを決めた。だが、けがをしていた膝をトライ直前にひねった。「膝が伸びるなら出てもいい」。周囲からはそう言われたが、「自分が続けるより、後輩が出た方がいい」と交代を申し出た。

 昨年の花園でも初戦・高鍋(宮崎)戦で2トライを決める活躍。だが、実はラグビーを始めたのは高校からだ。中学時代は野球部で投手をしていたが、肩のけがで「やる気をなくしていた」まま、高校でも野球部に入部した。転機は1年生の秋。当時の山崎久造監督に「練習を見に来ないか」と声をかけられた。ルールもほとんど知らないラグビーだったが、思い切り「体をぶつけ合う」迫力に面白さを感じ、必死に練習に励んできた。

 「遅れて入った分、みんなに迷惑もかけてきた。少しでもチームの力になりたい」。そんな気迫が生んだ2トライ。この勢いのまま、2回戦突破を目指す。【成瀬桃子】

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