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日川、堅守崩せず 先制するも逆転許す /山梨

(2016/12/28 11:04)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連など主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。県勢で11年連続46回目の出場となった日川は光泉(滋賀県代表)と1回戦で対戦し、3-39で敗れた。前半にペナルティーゴールで先制するも勢いに乗れず、逆転を許した。最後まで粘る日川フィフティーンに、スタンドからは「泣くな!」「よく頑張った」などの声援と温かい拍手が送られた。【加古ななみ】

 ▽1回戦

日川 反5

 0 0 1 0  3 0 0 0 0  0  3

 T G P D  前 T G P D  後  計

 3 1 0 0 17 3 2 1 0 22 39

光泉 反6

 前半6分、CTB柏原知明選手(3年)が相手ディフェンスを引き付けながら敵陣深くに進んだ。その直後、光泉がオフサイドの反則。ゴール手前10メートルから、FB隠崎大海選手(3年)が力強くボールを蹴り上げた。「先制して流れをつかむ」。願いは通じ、先制のペナルティーゴールを成功させた。

 そのまま流れに乗りたい日川。しかし、直後に相手のパス回しに翻弄(ほんろう)され、そのまま逆転トライを許した。

 その後、バックス陣が巧みなパス回しで攻め込んだ。WTB大森崇由選手(3年)、柏原選手、CTB花田悠太朗選手(3年)は厳しい練習で鍛え上げた走力を武器に次々とボールを展開。得点機をうかがった。

 自分たちより体格が大きい選手がそろう相手フォワード陣。フッカー梶原優里選手(3年)は持ち味の低めのタックルで相手がスピードに乗る前に何度も抑えた。県予選後に練習を重ねた「前に出るディフェンス」だった。梶原選手は「手応えがあるタックルはあったが、60分間もたなかった」と振り返った。NO8の石原悌地選手(3年)も果敢に相手にタックルを決めた。

 後半も見せ場を作った。途中出場のSO松浦嶺選手(3年)がゴール前の巧みなパス回しでトライの機会を演出。大森選手は敵陣10メートル付近から走り込むも、最後は相手ディフェンスに阻まれた。大森選手は「自分の判断ミス。外にボールを回していればトライがとれた」と悔やんだ。

 「最後まであきらめるな」。スタンドからは試合終了まで、声援が途切れなかった。

苦い経験に再起誓う 日川・2年 飯沼蓮選手

 時間の経過とともに徐々に点差が開いた。「流れを変えたい」。しかし、チームに広がった焦りは再三ミスにつながった。うまくゲームを組み立てることができず、初の「花園」は苦い経験となった。

 ラグビー一家に生まれた。母順子さん(44)は女子ラグビー・ワールドカップの元日本代表候補、父健さん(47)は日川OB。両親ともにスクラムハーフだった。2年生で17歳以下(U17)の高校日本代表に選ばれた。

 しかし、9月下旬に原因不明の恥骨骨髄炎に悩まされた。入院した当初、寝返りすら打てない、点滴治療の日々。水泳などのリハビリを重ねたが、10月に始まった県予選には間に合わなかった。「花園には出たい。間に合わせなければ」。治療の間も思いは募った。

 大会当日は痛み止めをのみ、序盤はスタンドオフとして出場。雨宮敬将監督は悪い流れを断ち切ろうと試合途中で、選手の密集からかき出されたボールを最初に手にするスクラムハーフを任せた。

 しかし、相手のスクラムハーフが一枚上手だった。このポジションを起点に次々とトライを奪われた。「もっと強くなる」。再起を誓った。最後まで涙を見せなかった。【加古ななみ】

中沢主将が選手宣誓 「最後まであきらめない」

 ○…出場校を代表して選手宣誓をした中沢俊治主将(3年)。今夏のリオデジャネイロ五輪での日本代表選手の活躍にも触れて「代表選手には努力と高い目標があった。僕たちも花園のためにつらく厳しい練習を乗り越えてきた」と話した。さらに、「花園ではノーサイドの笛が鳴るまであきらめない」と力強く語り、会場から惜しみない拍手が送られた。

 スタンドで見守った母加代美さん(50)は「2年間、ずっと控え選手だったが、今日は背番号『9』をつけていてうれしい。荷が重いことにも耐えてよく頑張った」と息子の雄姿に目を潤ませた。中沢主将は宣誓後、「緊張したが、うまくいったと思う」と話した。

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