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開幕 郡山北工、粘り貫く 強豪との対戦糧に /福島

(2016/12/28 11:59)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。県代表の郡山北工(2年連続2回目)は、開会式後の1回戦で兵庫県代表の強豪・報徳学園に0-88で敗れた。大差はついたが、得意のモールでトライを狙った。最後まで諦めない粘り強いラグビーを貫いた選手たちに、観客席からは「よく頑張った」と拍手が送られた。【高井瞳】

 試合開始直前、紫と黒のユニホームに身を包んだ郡山北工の選手たちは円陣を組み、右手を高くつき上げた。「攻めていこう」と声を上げると、聖地花園のグラウンドに足を踏み入れた。

 前半1分。報徳学園のスピードと力に圧倒され、トライを許した。スクラムハーフの藤田尚樹選手(3年)は「全国レベルの学校と練習してきて自信もあったが、相手のスピードに対応できず、タックルが決まらなかった」と話す。それでも、選手たちは、諦めずに何度も食らいつき、トライ寸前までタックルを仕掛けた。

 攻める姿勢も忘れなかった。前半、敵陣22メートルライン付近でモールをつくると、じわじわと進んだ。ゴールラインまでは、あと少し届かなかったが、プロップの渡辺修章選手(3年)は「強豪相手に前に進めたのは自信につながった」と話す。その後も、フォワードを中心とした縦の攻撃など、トライを目指し攻め続けた。しかし、ゴールラインは遠かった。ノーサイドのホイッスルが鳴ると、選手たちの目からは涙があふれた。

 花園で1トライを取るという目標はかなわなかった。それでも、試合に出場した19人のうち10人が1、2年生というチームにとって、全国の強豪と対戦した経験は糧になる。2年生のセンター、金井多聞(たもん)選手は「3年生の悔しさを背負って、来年こそはこの地で勝ちたい」と、雪辱を誓った。

憧れの地で走りきった 郡山北工・センター 佐藤良選手(3年)

 後半12分。メンバー交代を告げるアナウンスと共にフィールドに駆け込むと、チームメートや保護者から「頑張れ」と、ひときわ大きな声がかかった。けがで苦しんだ姿を知るからだった。

 2年生の冬。チームが初の「全国」を決めたころ、肩や足首を負傷した。憧れの舞台を駆ける同級生の姿に「あそこにいるのは自分のはずだったのに」と胸が締め付けられた。

 今年の県大会直前には、試合で右膝の靱帯(じんたい)などを切る大けがをした。レギュラーをつかみかけていた。「もうだめだ」と落ち込んだが、仲間たちが「俺たちが花園に連れて行ってやる。だからそれまでに治せ」と声を掛けてくれた。

 最初は、歩くこともできなかった。リハビリで膝を曲げる度に激痛が走ったが、「一秒でも花園で走りたい」と耐えた。

 思い続けてきた憧れの地。「得意のタックルで、チームの勝ちに貢献したい」と、フィールドを駆け巡った。右膝は痛んだが、「ノーサイドまで走り切ろう」と我慢した。

 試合終了後、涙を流すと、すっきりした顔になった。「花園でプレーできて何よりうれしい。郡山北工でラグビーをしてきて良かったです」と笑った。【高井瞳】

 ▽1回戦

郡山北工 反12

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0  0

 T G P D  前 T G P D  後  計

 7 5 0 0 45 7 4 0 0 43 88

報徳学園 反3

高校ラグビーニュース

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