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チーム紹介/下 第2地区代表・明大中野 27年ぶり3回目 猛練習で「弱さ」克服、躍進 /東京

(2016/12/24 2:37)

 「祝全国大会(花園)出場 ラグビー部」。東京第2地区で27年ぶり3回目の出場を決めた明大中野(中野区東中野3)。JR中央・総武線の線路沿いに建つ体育館の外壁の垂れ幕は、電車の車窓からもよく見える。

 昨年まで26年間で、都予選決勝に7回進出して全敗。昨年の決勝も東京朝鮮に10-29で敗れ、涙をのんだ。迎えた今年11月13日の決勝。花園常連の国学院久我山と死力を尽くして19-19の引き分け。両校優勝だが、抽選で全国切符をつかんだ。昨年の決勝にも出たFWリーダーのロック片倉康瑛副将(3年)は「『勝てる』と思った年もあったはず。でも高い壁だった。花園は簡単に行ける場所ではなかった」と感慨深げだ。「大きいことをしたなと、うれしく思う。同時に、東京代表としての責任を果たしたい」と、SH今井快(かい)主将(同)は表情を引き締める。

 原点は5月の都春季大会準決勝にあった。東京に0-52と惨敗。SOで出場したバックスリーダーの小島昂副将(同、現FB)は「気持ちが受け身に回り、ボロボロにやられた」と振り返る。「もう教えたくない。辞める」。ヘッドコーチの花井良達さん(44)はチームを突き放した。その後3日ほど練習に来ず、姿を見せた日も他の用事をして練習を見ようとしなかった。「もう一度教えてください」。選手たちの懇願に、花井さんは猛練習で応じた。試合形式で激しく体をぶつけ合うアタック&ディフェンスを続けた。「弱い気持ちで試合に入らないことを教えたかった」と花井さん。数日後の3位決定戦で早稲田実に勝ち、2週間後の関東大会では強豪の慶応(神奈川県)に17-10で競り勝った。CTBでプレースキッカーの亀丸傑選手(3年)は「早実戦が、チームが変わるきっかけになった。気持ちがこもったいい試合ができた」と言い切る。身長167センチ。「体が小さい自分でも、激しくタックルに行けた」と手応えをつかんだ。

 花井さんは同校OBで2年時にCTBとして花園を経験した。それ以来の全国大会出場を決めた後輩たちを「花園でも勝たせたい」と目を細める。「前へ」の強力FWで知られる明治大ラグビー部が「兄貴分」で、世田谷区の明大グラウンドで練習しているが、今季の明大中野はバックスのサインプレーを効果的に使う。司令塔のSO中村勇太選手(2年)は「チームを動かし、常にいい判断をしなければならない」と自分の役割を語る。

 明大中野は、初日の27日に和歌山工(和歌山)と対戦する。就任7年目の勝田宗頼監督(49)は「平常心で、花園の雰囲気にのまれずに戦えれば」と話す。17日のラグビー部壮行会で、過去2回花園で指揮を執った大和貞(ただし)名誉監督(87)は「苦節27年。劇的なことをやってくれた。ありがとう」と、孫のような選手たちにエールを送った。【早川健人】

 <明大中野の花園への軌跡>=第2地区

 3回戦  明大中野 68-0  成蹊

 準々決勝 明大中野 24-21 本郷

 準決勝  明大中野 19-12 目黒学院

 決勝   明大中野 19-19 国学院久我山

 (抽選で明大中野が花園出場)

〔都内版〕

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