member introduction

社員紹介

「プレバト!!」
「林先生が驚く初耳学!」を
緻密な計算で高視聴率に!
TBS系列の躍進を牽引する総合演出

水野 雅之

東京制作室
商学部卒業/2000年入社

INTERVIEW 01

最初の配属は営業。入社3年で年間売上も100億円超。最下位からトップシェアへ。

最初の配属は営業。入社3年で年間売上も100億円超。最下位からトップシェアへ。

就職活動を意識したとき、「自分の作ったものを最も多くの人に見てもらえるフィールドで働きたい」と思いテレビ局を志望しました。名古屋出身ですし、大学は東京なので、MBSに全く馴染みはなかったのですが、全国ネット番組も制作しているし、最初に内定をくれた会社には縁があるのかなと思い、入社を決意しました。
最初の配属は東京支社の営業の内勤で、1年目から最大手の広告代理店の担当を任されました。内勤とはいえ、会社で座っているだけでは他局には勝てません。クライアントの動向を誰よりも早く得るために、朝から晩までひたすら代理店に張り付きました。あまりに居座りすぎて、その代理店の社員と間違われるほどでしたが、その甲斐もあって入社3年目からは、トップシェアをキープすることもできました。若手社員が100億円以上の金額を扱って、その決断も任せてもらえるのは、MBSの営業局の風土だと思いますし、営業時代に培った交渉力と金銭感覚、そして人脈は今の制作の仕事にも活かされています。

INTERVIEW 02

制作現場で待っていたのは、
想像以上のライブ感
 

制作現場で待っていたのは、想像以上のライブ感

6年間の営業勤務を経て、大阪の制作へ異動し、昼の4時間ワイド番組「ちちんぷいぷい」に参加しました。制作デビューが遅かったからだと思うんですけど、プロデューサーの方針で、配属からわずか1週間後にいきなりディレクターとしてVTRをオンエアすることになりました。抜てきなのか?スパルタ教育なのか?今でもよくわかりませんが、とにかく無事に放送にこぎつけました。ところが、ホッとする間もなく、たった1か月後に4時間を取り仕切るチーフディレクターまで任されました。ここまでくると完全にスパルタ教育ですよね(笑)。先日TBSの後輩に、『このエピソードはさすがに盛ってるでしょ?』って言われましたが、ホントです。同業者でも信じられないような、ぶっ飛んだ話なんだと思います。
生放送を仕切るチーフディレクターの役割の1つは、CMへ行くタイミングを決断し、瞬時にボタンを押して音楽(ジングル)を流すこと。ただ、「ちちんぷいぷい」の場合、これがかなり難しい。出演者の自由気ままなスタジオトークが番組の核となっている「ちちんぷいぷい」は当時、CMへ行くきっかけがオンエア前に決められていませんでした。角淳一さん、桂ざこばさん、なるみさん…関西を代表する〝しゃべくりの達人〟が時間の押し巻きを気にしないで話し続けるのですが、チーフディレクターがジングルのボタンを押すということは、そこに割り込んで強制終了させるようなもの。制作歴1か月の私では、小さな隙間さえ見つけられず、あっという間に10分以上の遅れ…(生放送では致命的)。正直、かなりテンパりました。でも、スパルタプロデューサーは、血の気が引いていただろう私の顔を見て楽しそうに大笑いしていました。そんな感じで、制作者としての基礎体力が磨かれました。
2年後、全国ネットのゴールデン番組を制作する東京支社制作部へ念願の異動。同じテレビ制作でありながら、全国ネット番組は関西ローカルの番組作りとはまったく別物でした。例えば関東と関西では、視聴者の笑いのツボや興味を示す情報が全然違うので、大阪で培ったスキルや経験だけでは全く通用しませんでした。
さらにゴールデン帯の番組は社内での注目度が高いので、企画を思いついても、営業や編成など番組に関わる様々な部署との調整が出来なければ実現しません。しばらくは「チェック!ザ・No.1」や「走れ!ポストマン」などのゴールデン番組にディレクターとして参加。全国ネット仕様の制作力と人脈をゼロから築き、浜田さん(ダウンタウン)MCの「イチハチ」で総合演出を担当しました。

INTERVIEW 03

ゴールデンの全国ネット全3番組を企画
総合演出として視聴率17%獲得も!
「ワガママ」が番組の原動力

ゴールデン帯の全国ネット全3番組を企画総合演出として視聴率17%獲得も!「ワガママ」が番組の原動力

現在は「プレバト‼」の総合演出と「林先生が驚く初耳学!」の総合演出、兼、プロデューサーを担当しています。この秋から始まる「教えてもらう前と後」も加え、毎日放送が制作するゴールデン・プライム帯のレギュラー全3番組を企画しました。
特に「プレバト‼」は開始から5年が経過。おかげさまで同時間帯1位を獲得。視聴率が17%を超えたり、サッカーW杯の最終予選に勝ったりして話題になることも増えました。
総合演出は、番組づくりの現場リーダー。ディレクターや放送作家をまとめ上げるのはもちろん、企画・キャスティング案・台本・収録・編集・テロップデザイン・BGM…視聴者に届く全ての要素を担っています。
そんな総合演出の大きな役割の1つはワガママを言うこと。「こんな企画がやりたい!」「こんな画が欲しい!」「あの人をスタジオに呼びたい!」など、そのワガママがぶっ飛んでいればぶっ飛んでいるほど、斬新な番組が生まれる可能性が高まるからです。ただ、総合演出がワガママを聞いてもらえるのは、番組がスベった時の全責任を背負わされていることの裏返しでもあります。
ちなみに、全国ネットの番組で視聴率が二桁なら1300万人弱に見てもらえたと言うこと。視聴率が良かった放送の翌日はとにかく褒められます。でも視聴率が悪かったら、街ですれ違う人全員に、自分の人格を否定されている気分になります(笑)。

INTERVIEW 04

かつての恩師で冠番組!
好調の要因は信頼関係

かつての恩師で冠番組!好調の要因は信頼関係

「プレバト!!」に続き、2015年からは「林先生が驚く初耳学!」がスタート。2年半を超えましたが、日曜の夜に定着させることができました。
林先生は自分の高校時代の恩師。高校2年生からの2年間、地元の小さな塾で薫陶を受けていたのですが、「初耳学」の企画の原点は、その塾での授業にあります。
当時、林先生は現代文の講義の前に必ず、雑談をしていました。ジャンルは東京の美味しい名店の話から雑学、競馬、イタリアのブランドスーツ自慢など何でもアリ。30分以上延々と続く雑談に、私たち生徒は食いつきました。この時、肌で感じた“博識”で“論理的で人を惹きつける話術”そして“シニカルな性格”。これらを生かそうと番組にしたのが、「初耳学」なんです。あと、美人やイケメンを執拗にイジりながら授業を進めるのも、林先生の特徴。大政絢さんや中島健人くんをブッキングしたのも、林先生の特徴を生かすための演出です。
「初耳学」では、総合演出に加え、プロデューサーも担当していますが、これがめちゃくちゃ難しいです。刺激を求める〝アクセル役〟の総合演出に対して、プロデューサーは予算やコンプライアンスなどの〝ブレーキ役〟も担うので、意見が対立することもしばしば。これを全て自分だけでやるわけですから、本当に頭が爆発しそうです。
最近、特に難しかったのが、今年の秋に放送した「林先生が認めた!常識を覆す教育論スペシャル」でした。林先生に持論を語ってもらったのは、『英語の幼児教育不要論』や『キラキラネームと学力の相関性』など、とても刺激的なテーマ。インターネット上では相当な反響がありましたが、冷静にコンプライアンスへの配慮を心がけたこともあり、視聴者の皆さんからの反応も好意的で、高い視聴率も達成できました。このような企画は、普段からの林先生との会話の賜物。「初耳学」の企画は、会議だけではなく、林先生との普段の会話から生まれたものが多くあります。20年を超えても根底にある“先生と教え子の関係性”が、「初耳学」の好調を支える大きな要因だと思っています。

INTERVIEW 05

“作品”ではダメ。番組は“商品”であること

“作品”ではダメ。番組は“商品”であること

「この先、どんな番組を作りたいですか?」という質問をよくされるんですけど、実は私は上手く答えることができません。私が意識しているのは、自分のやりたい“作品”ではなく、視聴者が見たい“商品”を作ること。「プレバト‼」も「初耳学」も、まず放送枠を考慮して企画しました。例えば「初耳学」が放送されている日曜22時には、かつて「世界ウルルン滞在記」という長寿番組がありました。「ウルルン」では、滞在先の家族との出会いから別れまでが描かれますが、クライマックスの“別れの朝”が来るのは、大体22時45分くらいでしょうか。でも、今の視聴者はここまで待ってくれません。実は22時台の総世帯視聴率がこの10年で大幅に落ちていて、その中でも特にその傾向が顕著なのが、日曜日。要因は月曜から始まる学校や仕事に向けて早く寝たいという生活習慣に加え、ネット動画や撮り溜めた録画視聴など様々だと思います。そこで1分でも長くリアルタイムで番組を見てもらうために、「22時01分に最初のピークが来る番組を作るべきなのでは…?」と考えました。「初耳学」のちょっと早めの出題のテンポは、そんな分析から生まれたものなんです。

みなさんへ一言

実は私、就職活動でキー局を最終落ちしています。特に行きたかったのがTBSでした(笑)。でも、MBSに入社して、自分が企画した3つの番組がTBS系列のゴールデン帯で放送されているので、キー局の面接で語った志望動機は、バッチリ叶っていることになりますよね。キー局を落ちた後、他の業界も受けたりして、“行きたい会社”と“やりたい仕事”のどちらが大切なのか、かなり悩みました。でも、大切なのは“やりたい仕事”だと思います。今やインターネット動画などの台頭でオールドメディア扱いの地上波ですが、ソフト制作のスキルを磨く場としては、大きなフィールドです。そしてテレビ局で習得できる『番組を企画し制作するスキル』は様々な交渉でかなり強力なカマシになります。
MBSは仕事とプライベートのバランスを絶妙に取ってくれる会社だと思います。がむしゃらに働きたいと思うときもあれば、価値観が変わり、趣味や家族との時間を大切にしたいと思うときもあります。そんな状況を受け止めてくれる、大きな包容力がある会社です。
最後に採用面接について。自分の魅力を伝えるということは、自分の作った番組に視聴者を引き込む予行練習みたいなものです。いかに冒頭の数秒で「もっと聞きたい!」と思わせるかが大切。どんな言葉で入って、どんな構成で伝えると面接官が引っかかるのか…大いに悩んでください(笑)

水野 雅之