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セカンドスクリーンサービスとは?テレビの未来を変えるセカンドスクリーンサービスの秘密

PROFILE
(写真) 齊藤 浩史 1990年入社。ラジオ技術、テレビの照明やカメラ、カメラを切り替えるスイッチャー等の仕事を経て2006年経営戦略室へ。現在は濱口という相方を得て放送局として新しいメディアやサービス技術の展開に取り組む。
(写真) 濱口 伸 1998年入社。情報システム部門で社内の情報インフラの設計、インターネット系の開発業務を長く担当。2011年に経営戦略室に来て、将来のメディアのあり方を模索する日々。

メディアの未来を担う経営戦略室の仕事

(写真)

齊藤
放送局において、編成、制作、報道、技術といった部署は、それぞれの現場で、毎日の放送をどのように創り上げるか、売上げをどのように生み出すか、ということを考えています。また、人事、総務はそれらの現場をサポートする仕事です。一方、経営戦略室はそういった現場から一歩離れています。将来の放送、将来のMBSをどのように発展させていくか、発展させるために、今どうすべきか、といったことを中長期的な視点で考察、企画立案して現場に生かす仕事です。私たちは主に、将来の放送、ひいては未来のメディアに関わる課題に取り組むことをミッションとしています。

濱口
つまり、MBSのことはもちろん、未来の放送局はどうなっていくか、安心・安全な放送を今後も持続させるためにはどうすべきなのかということを考えています。その中のひとつが、「セカンドスクリーンサービス」なのです。

マルチスクリーン型放送研究会という新たな取組み

齊藤
在阪5社の放送局が中心となり、2011年12月に「マルチスクリーン型放送研究会」が発足しました。放送局がこのような形で手を取り合うというのは珍しいのですが、放送局が主体的に提供するセカンドスクリーンサービスの実用化を目指し、未来のメディアを指向する「研究会」として、テレビとインターネットを繋ぐ最初の入り口を模索する試みが始まりました。我々を含むスタートメンバーの在阪局がシーンをリードしながら活動を続け、今では地方局を中心に57社の放送局を始めとする全国88社がこの取り組みに参加しています。

(写真)

濱口
今年はついに「SyncCast(シンクキャスト)」というテレビの新しいサービスをリリースすることができました。これは、見ているテレビ番組やCMに関する情報を、スマートフォンやタブレットに自動的に表示するというアプリです。制作サイドが進行に合わせ、秒刻みでオペレーションしておいた情報が、インターネットを介し、リアルタイムに視聴者=ユーザーの手元に届くという仕組みです。

齊藤
近年、テレビはデジタル化への移行という大きな変化がありました。しかし、テレビよりも圧倒的に早いスピードで通信系のデバイスは日々進化しています。これからも、この進化に追随していく必要がありますが、まずはいよいよ大海原へこぎ出したというところでしょうか。

「提案から実戦へ」在阪局から全国に広がる輪

齊藤
2011年は、その前年にiPadが発売、スマホが徐々に日本で普及し始め、テレビがインターネットに繋がる「スマートテレビ」という言葉が華々しく登場した年でした。そんな時代の動きの中で、放送局だからできるインターネットサービスがあるのではないか、その親和性に注目して未来に向けて動き出そう、というのがマルチスクリーン型放送研究会発足のきっかけです。

(写真)

濱口
誰が言い出したというわけでもなく、逆にそこを考えなければ放送局の未来はないと思ったほどです。これまでのテレビより、よりリッチなことができるのではないかとワクワクしたことを今でも覚えています。だからこそ、会社の垣根を越えて共通の器づくりに取り組むことができたのでしょう。複数局で取り組むことにより、情報の集積が可能となります。また、情報を共有することで生まれる新しい発見や価値観というものにも着目しました。

齊藤
このサービスの面白さに興味を持つ人たちの中にはシステム系の会社も多数あり、濱口はそういったシステムチームのチーフエンジニア的役割。私は、「興味がある」という方々がいれば全国各地へ講演に伺う役割を担ってきました。おかげさまで最近は、先方から「話が聞きたい」と問い合わせていただく機会も増えました。より多くの人や組織が関わることで、テレビそのものの付加価値を高めることができればと思っています。

未来もずっと、テレビは人々の暮らしの中心メディアに

(写真)

齊藤
現在、ハイブリッドキャストや4Kテレビが話題になりつつあるように、テレビも着実に進化しています。

濱口
テレビを見ながらアイロンをかけたり、スマホを触ったりという行為は多くの人が何気なく行っていますよね。現在は、その二つの行動に関連性がないことが多く、ただの「ながら見」となっています。今後はその二つの行動に意味を持たせ、連携させることができるのではないかと私たちは考えています。例えば、テレビ番組で京都の紅葉スポットの紹介を放送していたとします。すると、その情報をわざわざインターネットで検索しなくても、知りたい情報がリアルタイムで自動的に自分の手の中に入ってくる。これまでになかった便利なサービスで、放送情報とインターネットが寄り添うようなイメージです。これがひとつの未来のテレビサービス、新しい情報サービスの形だと思います。

齊藤
単に「知りたいこと」を繋ぐだけではなく、番組演出を深めることができるかもしれません。今までは、テレビには画面の枠、時間の枠という制約が必ずありましたが、今後は、セカンドスクリーンを使って、その枠を越えることができる。つまり、制作側の演出のフィールドや可能性が広がるということなのです。そう考えるとものすごくワクワクしませんか。

濱口
インターネットに背を向けていた時代は終わり、テレビが新しいメディアに生まれ変わる時代がやってくるのです。これまでの実績と信頼あるテレビが社会に対して安心・安全を担保しながら主体となって、インターネットのきめ細やかなサービスの軸となる。「SyncCast(シンクキャスト)」はその入り口です。

齊藤
そうですね。テレビは常に突然変異を繰り返しながら、人々の中心にあるメディアだと思います。むしろ、今まで放送業界やテレビの世界をまったく視野に入れていなかった人が、テレビの未来をつくると、とても面白いかもしれません。

みなさんへ一言

(写真)

齊藤
入社してわかったことは、常に新しいことにチャレンジし続けられる、とても楽しい仕事がMBSにはあるということ。今まさに、テレビ業界が変わっていく時代に入っていると思います。テレビ業界の変化を世界のために役立てたいという、大きな野心を持っている人に会いたいですね。

濱口
そうですね。新しいことにチャレンジさせてもらえるという社風に、私も幸せを感じています。若い人たちには、テレビ業界に革命を起こしてやる!というくらいのパイオニア精神が欲しい。インターネットやITに興味のある方、エンジニア気質の方、私たち二人が思いもつかないようなアイデアで未来を創造してくれる方と、ぜひ一緒に放送の未来を考えていきたいと願っています。