高田敏江さんインタビュー


木里子を幼い頃から育てたおばあちゃん・菊乃を演じる高田敏江さん。麻生家を舞台に戸ノ山さんとの名コンビぶりを発揮。唐変木な息子にしびれを切らし、戸ノ山さんの恋も応援しているようで・・・高田さんにお伺いしました。

―菊乃さんを演じてこられて、いかがでしたか?
「すごく気持ちよかったですね。まず言葉がきれいでしょう?自分でも出来ているわけではないけれど、今、あまりにも日本語がおかしくなっているので、もう少しきれいな日本語を使った方がいいと思っていましたし。菊乃には昔から言われるような『日本女性の持つ良さ』があると思います。宮内先生が常日頃思っていることを、菊乃のセリフを通じておっしゃっている部分もあると思うんですよ」

―菊乃さんは立ち居振る舞いも優雅ですね。
「お坊さんたちのきびきびした動きには美しさがありますよね。昔、礼儀作法とかいわれて、堅苦しくってその時はいやでしたけど、年齢を取るにつれて、それが無駄のない、美しい動きだったんだというのがわかってきました。昔習っていたお茶をまたやってみたいな、なんていう気になりました(笑)」

―麻生家のシーンでは戸ノ山さんとのシーンが多かったですね。
「見ていただいている方から『素敵なお住まいですね』って。いい環境なんですが、決して平坦な人生ではなかったと思うんですよ。幼い木里子を連れて周作が戻ってきて、木里子の面倒を見て、白血病の心配もあって…。でも菊乃はそれなりに明るい家庭にしたいと思っている。そこに明るい戸ノ山さんがいてくれるのは、すごくいいことだと思います。幸せですよ。戸ノ山さんがいなくなったら、どうなるのかしら?と思うわ。お料理のシーンではメニューを勉強させてもらいましたし・・・」

―菊乃さんの趣味で囲碁とか将棋のシーンもありましたね。
「私はまったく出来ないんですよ。台本を読んで、あわてて初心者用の本を買ってきたのだけど、読めば読むほど拒否反応がおきて・・・せめて意味だけでもわかればって出来る方に聞いたりしたんだけど、全然わからないのよ〜。駒も全部並べてもらって、わからないままにやってました。ほんと大変でした」

―では高田さんご自身のご趣味は?
「ずっと、ちぎり絵をやってます。色とりどりの和紙をちぎって、色紙に貼っていくんだけど、もう20年近くになるかしら?友達が人に教えるのに自宅を提供したのがきっかけで。今はボランティアで老人ホームに教えに行ったりもしています。あと、冬になったら、スキーなの」

―えっ!?スキーをなさるんですか?
「30過ぎてから。息子が小1の頃から習い始めて、送っていくだけじゃつまらないから、って始めたの。初めは70歳まで、と思っていたけど、三浦雄一郎さん親子を見ていたら、もっとがんばろうって。だから冬が近づくと、駅の階段を駆け上がってみたりトレーニングを始めるの。奥飛騨に勝手に『マイゲレンデ』と呼んでいる場所があります。そこで岐阜県のスキー連盟の方と一緒に滑っています。もちろん、シニアクラス。紅一点なんですよ(笑)。スキー仲間も『ピュア・ラブ』大好きで、今年の1月は放送期間中にスキーに行っていて、みんな放送見てからすべろうって。スキーって、年齢取ってからやるにはバランスの取れた一番いいスポーツなんですって。ケガしないすべり方って、あるんですよ」

―最後に「ピュア」なところ、教えてください。
「そうねえ・・・スキーやっている時。これ、絶対なの。リフトに乗ってまわり一面、白銀の世界を見ると、あ〜幸せ!!って。この世界が来年も見られるなら、この1年不平不満を言わないで、節制しますって心の中で誓うの。でもすぐに忘れてしまうけど(笑)・・・」


とにかくお元気な高田さん。スキーも現役だと聞いて驚きました。そういえば、収録中に最初にUSJへ遊びに行かれたのも高田さんでしたし、昨年からパソコンも習っているとおっしゃっていたし、実に行動的です。年明けには必ずスキーに行かれるそうで、「スキー場で私を見かけたピュア・ラブファンの方がいらしたら、ぜひお声をかけてくださいね」