陽春役の猪野学さんが1週間の地獄の禅寺修行で立派なお坊さんに変身!
お経もきっちりマスター。修行の成果のお経を聞いてあげてね!



特別企画 ドラマを120%楽しむあらすじ
「ピュア・ラブ」をもっと楽しく見ていただくために、ドラマ作りの裏側もチョッピリ教えちゃいます。
第1回(1月28日 月曜)
麻生木里子(小田茜)は小学4年生を担任する明るく素直な23歳。幼い頃母を亡くし、聖ヨハネ病院内科医長の父・周作(篠田三郎)と祖母の菊乃(高田敏江)、愛犬のチャコと東京郊外の国分寺の高級マンションで暮らしている。
ある朝、木里子は学校へ向かう途中、見かけぬ小学生・裕太(窪田翔太)に出会い、遅刻しそうになる。あわてた木里子は自転車で転び、通りがかりの禅僧(猪野学)に優しく介抱される。それが運命の出会いだった。
裕太は明石焼き屋「かたつむり」のマスター忍(尾崎麿基)のおいで、訳あって忍を頼ってきたのだ。裕太は木里子の学校に編入することになった。

第2回(1月29日 火曜日)
転校してきた裕太にクラスメートの大紀(森田雄貴)ら3人組が「明石焼きをおごれ」と迫る。大人しい裕太は言い返せないが、ルナ(樋井明日香)が「私がおごる」と助けてくれる。が、帰り道、ルナは裕太に「募金したいから千円持ってきて」と命令する。忍におこづかいをねだれない裕太は、悪いと知りながら、仏壇に置かれていた御布施袋の千円を持ってゆく。
木里子は「かたつむり」の店先で偶然、あの禅僧と再会。彼は忍が檀家の禅寺・龍雲寺の修行僧・遠宮陽春で、日供米(につくまい)を集めに来たのだった。

第3回(1月30日 水曜日)
陽春の読経が終わり、忍は御布施袋を捜すが見つからない。裕太に聞いても知らないと言い張る。
その夜、父親の周作とともに「かたつむり」に寄った木里子は、忍から初めて陽春のことを聞く。そこへルナの母親・美幸(塚本加成子)が来て、ルナが明石焼きを食べたお金を払う。美幸はルナにお金を持たせず、ルナが立ち寄った店に来ては支払いを清算している。その方が子供の行動が分かっていいというのだが、周作は疑問を感じる。
翌日、木里子は学校で「最近思ったこと」という作文を書かせるが、ルナが「千円募金をした」というのが気になる。ルナは現金を持たされていないはずなのに。

第4回(1月31日 木曜日)
麻生家では菊乃がお手伝いの外ノ山(楠見薫)から聞いた御布施紛失事件のことを周作や木里子に話す。気になった木里子はもう一度「1ヶ月いくらおこづかいをもらっているか」作文を書かせる。裕太は白紙。ルナは「3千円。好きなものを買ったり募金したりする」と書いていた。木里子は忍を訪ね、裕太が作文を白紙で出したことを話す。
一方、裕太が店の手伝いで忙しく、ひとりぼっちのルナは、チャイルドショップでカードを万引きするが、見つかると悪びれる様子もなく品物を返す。

第5回(2月1日 金曜日)
あくる日、龍雲寺の老師・森本宗達(川津祐介)が陽春に伴われ、聖ヨハネ病院に周作の診察を受けにやってくる。宗達は気管支喘息を患っていた。周作は木里子が陽春に助けられたのを聞いて、縁を感じる。
ルナは相変わらず裕太を誘うが、忍はルナのことを良く思っていない。そんなある日、木里子は偶然、ルナが再び万引きをしたのに出くわした。一緒に謝り何とか許してもらうが、ルナは「誰にも言わないで」と木里子に約束させる。しかし、同級生が事件を目撃していたため、クラス中に知れ渡る。教室から駆け出すルナを追おうとした木里子は突然、貧血を起こし、倒れてしまう…。

特別企画 ドラマを120%楽しむ特別企画。【監督自らの解説】
〜監督からドラマが大好きなあなたへ〜 「ピュア・ラブ」をもっと楽しく見ていただくために、ドラマ作りの裏側をチョッピリ公開。
第1話
連続ドラマでは第1話というのは特別な意味をもっています。たくさんの登場人物の性格や彼らの住んでいる環境などを魅力的にしかも一目でわかるように画面にしなければなりません。その中でも第1話で苦心したのは、「かたつむり」という明石焼の店の前の道をどういう形の道にするのかという事と、麻生木里子、遠宮陽春、吉住忍の3人がそれぞれ若くて明るくて、ちょっとかたい所もあるけれどかわいい女性、古くさくみえるけれど意外とかっこいい男性、変だけれど意外とやさしくておもしろいオジサン(オバサン?)にみえるように工夫したつもりです。第1話を見て、面白そうだ、次を見てみようと思ってもらえれば幸いですが・・・。

第2話
 この回では麻生家のお手伝いでもあり、「かたつむり」でも働いているお料理上手の戸ノ山さつきという明るいオバさんと、木里子の愛犬のチャコに注目して下さい。特にチャコの芸達者ぶりには感心すると思いますよ。1シーンだけですがチャコの持ちネタの半分程をまとめて披露しているシーンがありますのでお見逃しなく。
 それから、木里子が小学校の先生という設定なので子供が大勢でてきますが、中に元木ルナという勉強ができてかわいいけれど、ひどく生意気な女の子がいて「かたつむり」の忍さんと犬猿の仲になるのですが、彼女には大きな秘密があって、第4話ではなんと「○○○」という悪いことまでしてしまうのです!ちなみに小学4年生の彼女の頭のよさは第1話で 4○4○4×4=0 (○の中に+−×÷のどれかをいれて式を成立させる)という算数の問題を簡単に解いてしまうことでもわかるでしょう。あなたに解けますか?

第3話
 この回は何といっても遠宮陽春という雲水(うんすい=一人前になるために修業中の禅宗のお坊さん)に注目してください。猪野学という役者が演じているのですが、何か月も前から練習した甲斐があって本物のお坊さんからみても、「お経をよむのがちょっと下手な本物のお坊さん」にみえるそうです。お経というのはみんな同じにきこえても実際には場合場合であげるお経がきまっていて、「ピュア・ラブ」で陽春は5種類のお経をそれぞれの場合にあわせて使いわけるわけですから、役者も大変なわけです。
 それから、元木ルナの母親も初めて登場してきて、ルナの秘密も少しずつですがわかってきますよ。

第4話
 ドラマの中ではよく食事のシーンが出てきますが、「ピュア・ラブ」ではとても食事にこだわっていて、特に麻生家の食卓のメニューをみているだけでも楽しいと思いますよ。料理ばかりうつしてはいられないのでチラッとしか画面に入らない事も多いのですが、麻生家のメニューの一部を紹介しましょう。
第2話での夕食
ビーフカツと付け合せの温野菜、コンニャクとしめじ・きぬさやの白和え、ほうれん草のお浸し、アサリのすまし汁、ごはん
第4話での夕食
牛のサイコロステーキ、アスパラとトマトの和風ドレッシング和え、貝の佃煮、豆腐となめこの赤だし、ごはん
といった具合で、一方、修業中の禅宗の僧である陽春とその師匠である森本宗達の朝食は、お粥二膳、たくあん二切れ、昆布の佃煮少々をこの第4話で食べており、夕食も第15話に出てきますが昼食の残りの麦ごはんと味噌汁をあわせた雑炊だけで、禅僧の修業がきびしいことがわかりますね(ただし一人前と認められた後は食事内容がずい分かわります)。

第5話
 「ピュア・ラブ」では「かたつむり」にあずけられた青柳裕太(彼の母親、青柳ちづるは第40話に出てきて大変なお芝居があります)、善い所と悪い所が両極端な元木ルナなど個性的な子供達が出てきて、特にこの回では麻生木里子と元木ルナの間に大きな心のすれ違いが出来てしまい、木里子に大きな災いがふりかかってくるのですが、ここでは我々スタッフが密かにサボテンブラザーズとよんでいた悪ガキ3人組、田中大紀(通称・たいちゃん)、中野元、横山おさむに注目してみましょう。
 何だかドラえもんに出てくるジャイアンとスネ夫とのび太みたいな3人ですが、とても芸熱心で自分たちの出るシーンのセリフなどをお互いに意見を出しあいながら何度も練習していました。また、たいちゃんはタイトルの最後の方で大活躍しているのですが、提供スポンサーの文字などで気がつきにくいかな?