麻生木里子/小田茜インタビュー
1990年、第4回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞した小田さん。
デビュー作はNHKの大河ドラマ「太平記」の北条顕子役でした。
以降、テレビドラマを中心に幅広く活躍。
今回、昼帯ドラマ初主演。木里子役にはいろんな発見があったそうです。
小田さんに話を聞きました。

―麻生木里子を演じられていかがでしたか?
「これまでの私はがむしゃらに芝居してきたのですが、この木里子は自分の中にあるものを拡大して演じられたので、自然だったし楽しくて、お芝居の見方も変わりましたね」

―木里子には小田さんに近い部分があるのですね。
「脚本の宮内(婦貴子)先生を半年ほど前にお訪ねして、いろいろとお話しました。その時に"演技をしようと思わず、あなたらしい日常でやって"といわれて肩の力もぬけ、私の話し方やニュアンスを生かした台本が上がってきたので、作りすぎずに等身大の私で演じさせてもらっています」

―木里子のキャラクターについてはどうですか?
「物事に対して一生懸命だし、疑うことを知らない、屈折のない女性だと思います。だから恋愛に対しても正直になれるんですね」

―ラブ・ストーリーも初めてだとお伺いしましたが。
「そうなんですよ。これまで学生だったので、その年代の役が多くて…。いくつになっても誰の心の中にもピュアな部分って残っていると思うんです。それを感じながら、初恋の気持ちを思い出して演じています。でも恋愛は片思いが一番ときめいてハッピーなのかも…」

―相手役の猪野さんとは初共演ですね。
「すてきな方だと思います。本当の厳しい雲水修行を経験して陽春になったので、凛々しくかっこいいお坊さん。ほんとに恋をしそうで…(笑)」

―木里子は白血病だとわかっていきますが…。
「病気をどうやって見せていけばいいのか、リアリティを出すのが難しかったです。この先、白血病と告知された時、木里子はすごくショックを受けるのですが、私自身がそうなったらどうするか、想像もつきません。それと、木里子を取り巻く人たちの心配が描かれるのですが、これがお芝居とはいえ、胸に迫ってくるものがありました」

―愛犬のチャコとの共演はいかがでした?
「大変でした。すごい名犬なんですが、やっぱりおんなじことをしてるうちに飽きてくるみたいで。いざ本番、という時に思うように動いてくれないんですよ。
だからチャコちゃんのために他の役者さんが何度も同じシーンを繰り返さなければならなかったり。でも出来上がった作品を見ると、すごくうまく見えますよね」