お魚日記

夏休み企画2005 教えて!夏休みの達人 ハオコゼ&カレイ
Question

去年の夏、海に行って泳いでいると何かの魚にさされたのですが、くらげ以外の魚にもさされて怪我することってあるのですか??

Question

おそらくイシャイキ(医者行き)と呼ばれる毒魚です。
ハオコゼ 海の危険は、魚だけに限らずたくさんいます。みなさん意識せずに海水浴や磯遊びとかされていると思いますが、海には危険がいっぱいです。おそらく、今回の魚は、別名イシャイキと言われて釣りの外道としても忌み嫌われているハオコゼという魚だと思います。
ハオコゼは、カサゴの親戚で、みなさんよく、お魚屋さんで「オコゼ」といって売っている魚の仲間です。あれは、正式には「オニオコゼ」といって、やはり危険な毒魚です。
ハオコゼは、本州の中部より南の太平洋、日本海に分布し、浅瀬などの岩場やアマモの藻場に生息しています。枯葉のような姿をしているのでこの名がついたといわれています。
オニダルマオコゼ で、このハオコゼ、何がそんなに危険なのかというと、背鰭に14本もの毒のある棘をもっているのです。この毒針はほんのすこし触るだけでも猛烈な痛みに苦しめられます。痛みは数時間から、ひどいときは翌日まで響きます。

!さされたときの対処法
ハオコゼの毒は、熱に弱いタンパク毒なので、やけどしない程度の熱いお湯に患部を数十分浸すと痛みがやわらいでくるようです。
僕も小さい頃、父と弟と3人でチヌつりのいかだに乗ってつりをしていたときに、弟がこのハオコゼを釣り上げて、知らずに触ってしまい、えらい目にあったのを覚えています。傷の処理でそのあとは釣りになりませんでした。

他にも、南の海にはこのオコゼの仲間の「オニダルマオコゼ」という厄介なさかなもいます。
今、僕も飼っていて、可愛いがっています。じっとして動かなくてまるで石のように海底に座って居るんですが、背中には、時には死に至るという猛毒の棘を何本も持っています。
命にかかわる問題なので、ダイバーの間では要注意の魚として知られています。
オニダルマオコゼ

いずれにしても、海にはいったいどんな危険が潜んでいるとも限らないので、できるだけ岩場などに入るときは、靴や軍手で装備を固めて遊んでください。

Question

家島産の“めいたかれい”小さいのを6尾買ってきたのですが、そのうち1尾がどちらも黒い(背中・・・目が付いている方)色をしていました。つまりお腹(白色)がないのです。気持ち悪いのでそれだけ冷凍しています。食べても大丈夫なのですか?
カレイの裏表

Question

お問い合わせのメイタカレイの件ですが、おそらく単なる体色異常だと思われます。
魚の体色異常は、どんな種類にも自然界には見られます。有名なのはアルビノといわれる、黒色色素の先天的欠如つまりいわゆる「白子」です。白蛇なんかがそれです。
カレイの変態で、カレイは(ヒラメもそうなんですが)生まれたときには普通の魚と同じく目は体の両側についていて、まっすぐ泳いでいます。
それが、成長とともにある時期になると、片方の目が反対側に徐々に移動してゆくのです。カレイなら左目が左から右に、ヒラメなら右目から左に移動します。
そして、移動しててっぺんを越えて反対側にかかったときに、「着底」といって海底に横向きにへばりつくのです。その時期に体色も、目のついた上側(カレイなら右側)がクロっぽく、目のない下側が白くなっていきます。
その際、なぜかカレイの中には勘違いしてウラと表を間違えて逆の色にしてしまったり、今回のようにウラも表も真っ黒にしてしまったり、また、逆にウラも表も真っ白にしてしまったりするものもまれにいるようです。
しかし、自然界というものはよくしたもので、正常な体色というのが、生きてゆくうえで最も理にかなっている状態になっていて、こうした体色異常の個体は、敵に見つかりやすくて、大きく育つまでに捕食されてしまったり、逆にエサからも目立つために、なかなかエサを捕まえられず、飢えて死んでしまったりしてしまうのが普通です。
では今回のおもてうら真っ黒というのは、目立たなくていいかと思われそうですが、そうではありません。ウラが黒いカレイは目立ってしまうのです。
それはなぜかといいますと、実はカレイやヒラメ、その他の魚のおなかが白いのには理由があって、泳いでいるときに目立ちにくいという保護色の役割を果たしているのです。というのも、泳いでいる魚を下からみると、背景は真っ白あるいは明るい空の色になります。
ですから、腹側が真っ黒だと、シルエットがはっきり目立ってしまい、逆にサメなどの捕食者からは見つかりやすく、正常な体色の個体よりも食べられやすいのです。その結果、大きくなるまでに食べられてしまうのでそういった個体はめったにみられないのです。
自然界ってうまくなっているもんなんですね。