MBS 毎日放送

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

私は無実です~防犯カメラで真実は見えるか~
制作:RCC 中国放送


6月18日(日) 5:00~5:30
みどころ
『JNNルポルタージュ』としてJNN各局が制作したドキュメンタリーをお送りしてきた当番組は、この4月から番組タイトルを一新して『JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス』として再スタートすることになりました。
時代をみつめ時代を生きる人々に密着するドキュメンタリーの精神はそのままに、より内容を充実して視聴者のみなさまにお届けしたいと思っています。
引きつづきよろしくお願いいたします。
内  容
ある日突然、自宅に刑事がやってきました。
「あなたは銀行で他の客の封筒から現金6万6千円を盗んだでしょう」。
身に覚えのない疑いをかけられた男性は刑事と口論になり、警察署に連行されてついに逮捕されてしまいます。
男性は広島の放送局で長くアナウンサーを務めた有名人でした。
煙石博(えんせき・ひろし)さん、当時65歳でした。

裁判では一審、二審とも判決は「有罪」。
その決め手とされたのが、銀行内に設置されている防犯カメラの映像でした。
封筒から現金がなくなったと女性客が申し出た時間帯に店内にいた他の客は煙石さんだけで、防犯カメラには確かに煙石さんの姿が映っていました。
しかし、この映像は不鮮明で、その行動の細かな部分は確認できないもので、封筒を持ち去る、あるいは現金を抜き取るといった決定的な証拠となるものは何ひとつ映っていません。
最高裁では「防犯カメラ映像の証拠性」が争われ、その結果、一審二審判決は破棄され「逆転無罪」が言い渡されたのです。

いまや街中にあふれる防犯カメラ。
その映像が犯罪捜査に使われるだけでなく、裁判の「証拠」にまで広く使われている司法の危うさを番組は検証します。
無罪判決を受けたとき、煙石さんは70歳になっていました。
逮捕されて以降、「町を歩くのが怖くなった。
なじみのお店へも行くことができなくなった」といいます。
無実が証明されたいまも、その気持ちは変わりません。
防犯カメラに寄りかかった犯罪捜査と裁判が生み出したえん罪の怖さは他人事ではないと、番組は伝えています。