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包丁とバットを持った竹島容疑者に追いかけられた男性、恐怖を語る

更新:07/17 20:02

 16日、神戸市で高齢の夫婦ら5人が刃物で襲われ3人が死亡した事件。殺人容疑で逮捕されたのは26歳の孫でした。実は現場付近で包丁を持ち、返り血を浴びた容疑者と目が合って追いかけられた男性がいました。男性は恐怖の瞬間を語りました。

 事件が起こったのは静かな集落。16日午前6時20分ごろ、神戸市北区の住民、南部達夫さん(83)から「誰か来てください」と110番通報がありました。警察官が駆けつけると、達夫さんと妻の観雪さん(83)が血だらけで倒れていて、いずれも死亡が確認されました。

 2人が住んでいたのはこの集落の一番北側の家。その2軒南隣に住む辻やゑ子さん(79)が自宅の駐車場で首付近を刺されて死亡し、さらに前北操さん(65)が顔や頭から血を流しているのが見つかりました。

 「ショックやったわ…血で頭も髪の毛も全部…顔も腫れてたし」(事件発生直後に前北さんを見た人)

 南部さん夫婦の家にいた娘の竹島知子さん(52)も重傷を負い、「息子にやられた」などと話したことから、警察は血のついた包丁や金属バットを持って近くの神社にいた南部さんの孫で無職の竹島叶実容疑者(26)を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕しました。わずか15分で5人が襲われた事件。実は、ほかの男女2人も竹島容疑者に襲われそうになっていました。

 「(竹島容疑者は)白いようなTシャツ姿だったと思います。それが(血で)赤く染まっていた。真っ赤じゃないですよ、ぼやっとした模様みたいに」(男性)

 現場近くのアパートの前にいた男性。そこで悲鳴を聞き、重傷を負った前北操さんの家の方を見ると、包丁を持ち服に血のついた竹島容疑者と目が合ったといいます。

 Q.目が合ったんですよね
 「出てきたときね。(前北さんを)助けに行こうとして、何があったんかなと思って行ったら、犯人がひゅっと出てきたんで」(竹島容疑者に追われた男性)
 Q.どんな表情だった?
 「無表情」

 近くにいた女性の手を取り、道の反対側にある踏切に向かって逃げ出した男性。すると竹島容疑者は細い道を走って追いかけてきたといいます。2人は踏切を渡らず、線路沿いのあぜ道を南の方角へ。すると、竹島容疑者も同じ道を追ってきます。やむなく線路を乗り越え付近の民家の方へ逃げると竹島容疑者はそれ以上追ってこず、2人は難を逃れたといいます。

 「もう無我夢中でしたね」(竹島容疑者に追われた男性)
 Q.バットを持っていた?
 「バットと包丁と両手に持って。そのまま追いかけてきた感じやと思うけど、必死やから覚えてない。見てるようで見てないような」

 「誰でもいいから刺してやろうと思った」(竹島容疑者の供述)

 「祖父に対する殺人罪で逮捕しました」(警察の会見)

 事件発生から一夜明け、警察は祖父の南部達夫さんに対する殺人容疑で竹島容疑者を再逮捕しました。取り調べに対し黙秘しているということです。南部達夫さんは神戸市消防局に長く勤務し、消防署長も務めたあと退職していました。

 「神戸市の職員やけども姫路の中播消防署の署長も出向でされた。人柄はしっかりした、はっきりした人ですよ」(近所の住民)

 事件の2日前に、南部さん夫婦と会ったという男性は…

 Q.そのときはどんな会話を?
 「『ありがとう』言って、『いつもどうもすみません』言って」(男性)

 一方で、同居していた孫の竹島容疑者については近所でもほとんど知られていませんでした。

 Q.竹島容疑者を見たことは?
 「あるとは思いますけど…お話したことはない」(近所の住民)

 コンピューター系専門学校に一時在籍してから無職だったという竹島容疑者。中学時代の同級生は…

 「穏やかな感じだった気がします。賢いイメージでした。大人しい存在だった、目立つ子ではなかったですね」(容疑者の中学時代の同級生)


 竹島容疑者の母親は「家族間に目立ったトラブルはなかった」と警察に説明しているということで、容疑者がなぜ凶行に及んだのか動機はわからないままです。

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