第2話
即席のレフェリーをつとめ、白鳥プロレスのみんなからも、「キム」と慕われたユ・ジホ(イ・ホンギ)が姿を消す。気がかりな梓(市川由衣)ら。所属事務所のオフィス黒金でも、出演映画のクランクインに間に合わせようと、社長の黒金信浩(桑野信義)と部下がジホの行方を追っている。
 三ヶ月後に控えた「全日本マッスルガール杯」で優勝し、借金を返そうと練習に余念のない白鳥プロレス。相変わらず、正式なレフェリー不在だが、代わりの人間がなかなか見つからない。そこには敵対するプロレス団体「青薔薇軍」の経営者・郷原光司(水上剣星)の思惑が動いていた。
そんな中、高校生レスラーの須藤つかさ(山本ひかる)は、土手に座り、川を眺めているジホを見かける。いろいろあって15の時に家を飛び出して入門したというつかさは、梓の父に誘われプロレスを始めたのだった。話を聞いたジホは、母、イ・スンジャ(黒田福美)との韓国での生活を思い出す。ジホは、自分が忙しさにかまけたせいで、母は逃げ出してしまったと考えていた。