国分佐智子さんインタビュー(1)


一途に明に想いを寄せる羽純。究極の純愛のヒロインを演じるのは、昼帯ドラマ初主演の国分佐智子さん。今回のドラマではスタッフから「セリフに書かれていない部分を表現していきたい」と言われ、役作りに苦労されたそうです。国分さんにお話をお伺いしました。

―昼帯ドラマ初主演ということですが、今回のお話を聞かれてどう思われましたか?
「無理ですよ、無理、無理って言いました(笑)。私がそんな責任重大な役なんて。しかも純愛。昔はやりたいな、と思っていましたけれど、この年齢になってもう無理だと思っていましたし…」

―決まってからはいがかでした?
「最初はすごいプレッシャーで、台本をいただいてから始まるまで、どうしようかと…出番は多いし、セリフも覚えなきゃいけないし、気持ちの揺れも出さなければならないし…始まるまでが大変でした」

―いざ始まってみると?
「朝から晩までシーンがあって、1日あっというまに過ぎていって。自分が引っ張らなきゃいけないとか、いろいろ考えていたんですが、皆さんに引っ張ってもらっています(笑)。すごく楽しいですし、やりがいもありますし。楽屋をいただいているんですが、みんな楽屋に戻らず、出演者控え室という大きな部屋で話をしたり、ごはん食べたり、和気あいあいですね」

―羽純という役を国分さんはどう思われますか?
「常に一生懸命で明るくって言うところが好きです。いろんな出来事があるので、羽純は次第に強くなっていくような気がします。何があっても頑張る人。私が羽純みたいな立場だったら、きっとヘコんでるって思います(笑)それに羽純は自分のことより、人のことばかり考えている。演じていてモヤモヤした気持ちが募ることも…」

―そんな羽純と似ているところありますか?
「夢に向かって頑張っている女性として、共感はあります。でも、あまりにもいろんなことが起こるので、羽純ほどの強さはないかもしれません。それにデザイナーという夢に向かって頑張っている、ピュアさ。19歳の頃の私とは違うな、と」

―国分さんの19歳は?
「私は18歳の時に渋谷でスカウトされて…ありきたりなんですけど(笑)。学生時代、ESSに入っていたので、演じることに興味はありました。でもそれで食べていこうとまでは思っていなくて。学業に専念していたので、デビューもはっきりしないんです。ドラマを始めたのも5年前。羽純のように夢一筋という感じではありませんでしたから。だから、一途≠どう表現するかは、悩みでした」

―今回は昼帯ドラマとしては珍しく、ロケが多かったそうですが、ロケはいかがでしたか?
「私は中学・高校と6年間大阪に住んでいたので、高校生の時に神戸には遊びに行ったことがありました。今回、ロケで行って、夜景がきれいなのにびっくり。建物もとてもきれいだし。そんな中での収録では自然に気持ちも入って来ました」

―今回、羽純が思い出として大事にしているローズクォーツ。国分さんにも思い入れがあるものがありますか?
「私にも好きな石があったりします。家にローズクォーツもありますし、アメジスト、水晶、それにターコイズ(トルコ石)のアクセサリーも。なので、本をいただいた時に、びっくりしたんですよ。それに天使もすごく好きなんですが、天使のアザがあったり、名前も羽純だったり…まさに私にぴったりの役!な〜んて…(笑)」。

羽純役に運命を感じる(?)国分さんでした。これからどんどん運命にほんろうされてゆく羽純。
「毎回見ていただかないとついていけないほどいろんなことが起こる」という後半はまた改めてお伺いします。