毎日放送 放送基準

1958(昭和33)年10月1日制定
2016(平成28)年1月18日改正

前文

毎日放送は、放送があらゆる家庭に到達するとともにあらゆる人々によって受信されるものであることを自覚し、
民主主義の精神に従って言論および表現の自由を守り、文化の発展、公共の福祉、産業経済の繁栄に寄与して
地域社会の期待と信頼にこたえなければならない。
この使命を達成するために、毎日放送は、ここに放送基準を定め放送の目標と倫理を明確にする。
日本民間放送連盟
の放送基準はこれを尊重しつつ、次に掲げる綱領と各基準を守る。

綱領

一般基準

一般基準は番組および広告などすべての放送に適用する。

<人権>
  • 1.個人、団体の名誉を不当に傷つけてはならない。
  • 2.個人のプライバシーを不当に侵してはならない。
  • 3.個人情報の取り扱いには十分注意する。
  • 4.人種、性別、職業、信条などを差別的に取り扱わない。
<国際社会>
  • 5.人種・民族・国民に関することを取り扱う時は、その感情を尊重しなければならない。
  • 6.国際親善の妨げになるようなものは、その取り扱いに注意する。
<法・政治>
  • 7.国家の尊厳を傷つけるような取り扱いはしない。
  • 8.法令を尊重し、これを軽視するような取り扱いはしない。
  • 9.国の機関が審理している問題については慎重に取り扱う。
  • 10.政治に関する問題は公正な立場を守る。
  • 11.政治・経済問題等に関する意見は、その責任の所在を明らかにする。
  • 12.選挙事前運動の疑いのあるものは取り扱わない。
<犯罪>
  • 13.犯罪行為を是認したり、犯罪者を魅力的なものとするような取り扱いはしない。
  • 14.犯罪の手口や手段を表現するときは、模倣犯罪を誘発しないように注意する。
  • 15.犯罪容疑者の逮捕や尋問の方法、および訴訟の手続きや法廷の場面などは、正しく表現するように注意する。
  • 16.人身売買および売春・買春は肯定的に取り扱わない。
  • 17.麻薬や覚せい剤などを魅力的に取り扱ってはならない。
  • 18.賭博およびこれに類するものを魅力的に取り扱ってはならない。
<宗教>
  • 19.信教の自由は尊重し、特定の宗教・宗派を中傷、ひぼうするような取り扱いはしない。
  • 20.宗教を取り上げる際は、客観的事実を無視したり、科学を否定したりする立場をとらないようにする。
  • 21.宗教の儀式を扱うとき、また宗教の形式を用いるときは、その尊厳を傷つけないように注意する。
  • 22.特定宗教のための寄付の募集などは取り扱わない。
<性>
  • 23.性に関する事柄は品位を失わないように取り扱い、全裸と性器の露出は原則として避ける。
  • 24.性に関する事柄は医学上、衛生学上、正しい知識に基づいて取り扱う。
  • 25.性に関する事柄は不快、困惑、嫌悪の感情を抱かせたり、醜悪、卑わいな表現にならないよう注意する。
<社会>
  • 26.社会の秩序と善良な風俗や公衆道徳を乱す思想、行為、習慣を是認するような取り扱いはしない。
  • 27.社会・経済に混乱を与えるおそれのある問題は慎重に取り扱う。
  • 28.社会、公共の問題については、できるだけ多くの角度から論じるように取り扱う。
  • 29.人命を軽視したり自殺を是認するような取り扱いはしない。
  • 30.迷信は肯定的には取り扱わない。
  • 31.催眠術や心霊術などは慎重に取り扱い、たとえ催眠療法など科学的なものであっても、安易な模倣をさせないように注意する。
  • 32.占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない。
<児童・青少年>
  • 33.児童および青少年の心理を考慮して、悪影響を及ぼさないように注意する。
  • 34.児童および青少年の健全な人格形成に貢献するようにつとめる。
  • 35.放送時間帯に応じ、児童および青少年の視聴に十分配慮する。
  • 36.未成年者の喫煙、飲酒を肯定するような取り扱いはしない。
  • 37.児童を出演させる場合には、児童としてふさわしくないことをさせたり、強要したりしない。
<教育・教養・メディア>
  • 38.教育番組は、社会人として完成するのに役立つ知識や資料などを系統的に取り扱い、その企画と内容をあらかじめ視聴対象が知ることのできるようにする。
  • 39.教養番組は知識を深め、常識と情操を養うのに役立つようにつとめる。
  • 40.検証番組等の番組を通じて、放送メディアの特性を正確に伝え、視聴者の情報を読み解き判断する力、いわゆるメディアリテラシーの向上に寄与するようにつとめる。
<ニュース報道>
  • 41.ニュース報道は市民の知る権利に応えるものでなくてはならない。
  • 42.ニュース報道は事実に基づいて、客観的かつ正確、公正に行う。
  • 43.ニュース報道にあたっては、個人のプライバシーや権利を不当に侵したり、名誉を傷つけたりしないように注意する。
  • 44.事実の報道であっても、陰惨な場面の表現は慎重にする。
  • 45.ニュース報道にあたっては事実と意見を区別する。
  • 46.ニュース報道は不当な目的や宣伝に利用されないように注意する。
  • 47.ニュースの誤報は速やかに取り消しまたは訂正する。
<表現方法>
  • 48.わかりやすい表現を用い、適正なことばと文字を使用するようにつとめる。
  • 49.放送の内容や表現については、視聴者の生活時間との関係に注意する。
  • 50.特定の対象に呼びかける通信・通知およびこれに類似するものは取り扱わない。ただし、人命にかかわる場合その他、社会的要請のある場合は除く。
  • 51.放送局の関知しない私的な宣伝・勧誘は取り扱わない。
  • 52.番組の演出、司会などは、視聴者や出演者に対し、礼を失したり、不快な感じを与えないように注意する。
  • 53.方言や地方特有の風俗を扱うときは、その地方の文化を理解し、視聴者に不快な感じを与えないように注意する。
  • 54.ニュース報道以外の放送において、ニュース形式を用いて、実際のニュースと混同されるような表現はしない。
  • 55.映像・音声を加工する場合は、過剰演出にならないよう注意する。
  • 56.視聴者が通常、感知し得ない方法によって、なんらかのメッセージの伝達を意図する手法(いわゆるサブリミナル的表現手法)は、用いない。
  • 57.細かく点滅する映像や急激に変化する映像手法などについては、視聴者の身体への影響に十分配慮する。
  • 58.肉体的・精神的苦痛や虐待・残虐行為の表現、病的・悲惨な情景は、必要以上に刺激的にしない。
  • 59.暴力行為の表現は最小限にとどめ、暴力を是認するような取り扱いはしない。
  • 60.性的少数者を取り上げる場合は、その人権に十分配慮する。
  • 61.精神的・肉体的障害に触れるときは、同じ障害に悩む人々の感情に配慮しなければならない。
  • 62.科学的、学術的事柄は、専門家の意見を尊重し、正確を期す。
  • 63.医療や薬品の知識および健康情報に関しては、正確を期した上で、いたずらに不安・焦燥・ 恐怖・楽観などを与えないように注意する。
  • 64.いわゆるショッピング番組は、関係法令を遵守するとともに、事実に基づく表示を平易かつ明りょうに行い、視聴者の利益を損なうものであってはならない。
  • 65.放送音楽の取り扱いは民放連の「放送音楽などの取り扱い内規」による。
<視聴者参加・懸賞・賞品>
  • 66.番組に視聴者が参加する場合は、参加の機会が広く均等に及ぶようにつとめる。
  • 67.視聴者が競う番組は、公正なルール・審査で行わなければならない。
  • 68.出演する視聴者の個人的な問題を取り扱う場合は、本人および関係者のプライバシーを不当に侵してはならない。
  • 69.懸賞募集では応募の条件、締め切り日、選考方法、賞の内容、結果の発表方法、発表期日などを明らかにする。ただし、放送以外の媒体で明らかな場合は省略することができる。
  • 70.視聴者の個人情報は、視聴者に示した目的以外で利用してはならず、厳重に管理する。
  • 71.賞金・賞品などは、過度に射幸心をそそらないように注意し、社会常識の範囲内にとどめる。
  • 72.賞品などを贈与する場合は、その価値を誇大に表現したり、あるいは虚偽の表現をしてはならない。
  • 73.賞金・賞品などを伴う放送においては、当該放送関係者であると誤解されるおそれのある者の参加は避ける。

広告基準

広告基準は広告の固有の事項について適用する。
広告は社会的責任を負うものであり、真実を伝え、視聴者に利益をもたらすものでなければならない。また、関係法令を守り、他をひぼうしたり、排斥、中傷したりしてはならない。わかりやすい表現で、番組内容とよく調和し、広告効果があがるようにつとめる。
なお、基準の細部については、日本民間放送連盟の放送基準に準拠する。

以上の基準について「視聴者」とあるものは、ラジオの場合、「聴取者」と読みかえるものとする。