お気楽・お手軽・京料理


京野菜、湯葉、生麸は外で食べるもの、と決め付けてない? いわゆる京素材って、意外とカンタンに料理できるんです。
京都のスーパーやデパ地下で普通に買える素材を使って、簡単レシピで作る京料理風・家庭料理に挑戦してみよう。

  vol.8 生麩のチーズはさみ揚げ


そもそも生麩は、肉や魚ではなく、植物性のタンパク質、小麦グルテンが主原料で昔から精進料理に使われていました。今では職人さん手によって、様々な形や色、味が生み出され食べるのがもったいない程に可愛いものもあります。京料理に彩りを添える欠かせない食材のひとつと言えるのではないでしょうか。

子供の頃、初めてお客様にいただいた麩饅頭を食べた時、変わったお餅だなぁと思ったことを覚えています。ヨモギの生麩の中にはあんこが入っていて、その時は、生麩は私の中では「お菓子」でした。家ではおせち料理の重箱の中に彩りで入っていた鞠の形の生麩を弟と取り合ったりしたこともありました、そんな年に一度の特別な食べ物でもありました。大人になって、料理屋さんでいただいた椀物の中にお出汁を吸ってもちっとした生麩をみつけた時はこんなに美味しい料理になるんだと感動でした。それ以来、すっかり生麩のとりこになった私は家の鍋物にも欠かさず入れるようになりました。あのもちもちして、ふわっとした食感はたまりません。

生麩を使った料理は、ほんとうに沢山ありますが、家庭料理にもぜひぜひ試していただきたいと思います。煮ても、焼いても、揚げても良し、味も粟、ヨモギ、ゴマなどいろいろあります。考えただけでもレシピがいっぱいです。今回は、すごく簡単にできる生麩料理をご紹介します。おもてなしの席などにはきっと喜ばれると思いますよ。


材料: 生麩・味付のり・とろけるチーズ・片栗粉・抹茶塩


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生麩は2センチくらいの厚さに切り、真ん中に切れ目を入れてとろけるチーズをはさみます。
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味付のりを巻きます。
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片栗粉をまぶします。
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フライパンに多めの油を入れて熱し、生麩を入れます。
| 5

生麩をころがしながら、こんがりと揚げます。
| 6

器に盛りつけて、抹茶塩を添えます。

ポイント: 田楽や、治部煮など和食にはよく使われる生麩ですが、チーズとの相性も良く、アレンジ次第では、いろいろな使い方ができます。生麩って、普段のご家庭ではあまり使われていないかもしれませんが、「おもち」のように考えればきっと献立の幅も広がると思いますよ。

料理・文:森川江眞




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