お気楽・お手軽・京料理


京野菜、湯葉、生麸は外で食べるもの、と決め付けてない? いわゆる京素材って、意外とカンタンに料理できるんです。
京都のスーパーやデパ地下で普通に買える素材を使って、簡単レシピで作る京料理風・家庭料理に挑戦してみよう。

  vol.4 曙(あけぼの)きゅうりとワカメの酢の物


だんだん秋めいてきたとはいえ、昼間はまだまだ蒸す季節。行く夏を惜しむように、しかもサンマにも合いそうな、さっぱり夏野菜メニューにしてみたよ。せっかくなので京都らしい素材を使おうかな、と思って用意したのがこれ“曙キュウリ”。7月頃から出回るマイナーな夏の京野菜です。
「7月なのにキュウリ?」と思ったあなたは京都通!そう、京都人は祇園祭中(7月一杯)はキュウリを食べません。なぜなら切り口が八坂神社の神紋に似ているから。恐れ多い、との信心深さに始まり、次第に習慣化したものなのかな?京都にはこんな土着の文化が数え切れないほどあって、一年中いろんな話があるから少しずつ紹介したいな。
さてこの“曙キュウリ”。外側まで白っぽくて種の部分が多く、柔らかいのが特徴です。普通のキュウリと並べてみたら、切り口が八坂さんの紋に似てるのは、むしろこっちかも。生産量もあまり多くなく、時期も短く、産地も狭いレア京野菜です。 もちろんお料理は普通のキュウリで問題なし。ただし、できれば調味料は京都産のこだわり商品を使いたいところ。京都の調味料ってどれもとってもマイルドで、使い出すとやめられなくなるよ。デパ地下なんかで探してみてね。


材料: きゅうり1本、ワカメカップ1/2ぐらい
三杯酢{酢…大さじ1、砂糖…大さじ1、醤油大さじ1/2、塩少々、粒状だしのもと+水少々}
薬味(ミョウガ、ショウガ、ゴマなど)


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これが切り口。緑が濃い方は亀岡産の普通のキュウリ。確かに曙の方が種の部分が多いよね。
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まず板ずりにします。塩をふり、手のひらでころがすこと。味も染みるし、色が鮮やかになります。
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水洗いして小口切りに。全体に塩をふって、しんなりするまでしばらくおきます。
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その間に乾燥ワカメを戻して切ります。ワカメはあればフレッシュの方が断然おいしい!
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酢も合わせておきます。そろそろキュウリを搾ってOK。ふきんとかないし手でいいよ手で。
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三杯酢で和えれば完成。好きな薬味を足しても美味。今回はゴマ&もみじおろし(当然チューブ入り)

ポイント: あ、柔らかい。普通のキュウリから皮を取った感じ。ウリ特有の青くささが少なく、やさしい味だから、もしやウリ類だめな人でもいけるのでは。三杯酢のレシピには決まりがないので、好みの味を見つけて自分だけの配合にしちゃってくださいね。


今回の材料費:
曙きゅうり…錦市場で2本280円でした。


料理・文:藤田アキ




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