京女、まことちゃんが行く!


京都で現役祇園芸妓ヴォーカリストとして活躍する"MAKOTO"がお届けする京都コラム。


 第12回『お店出し 後編』




慌ただしく華やかな4月を終えて
ミュージシャンモードも復活!

5月、6月と「東男と京女」でのイベントもあり
先日からぼちぼちと形にしてきた
京都発信のユニット「M.O.N」のCDも全国発売決定!
また、詳細などは HPにて発表させて頂きますぅ♪


今年の5月は 「お店出し」がたくさんありまして
お店出しの 舞妓さん や 襟かえする舞妓さんなどで
黒紋付のお目出たい姿が チラホラと伺えます。

あぁ、、、Feeling “雅”

私は、そんなお店出し数日後に大失敗。

置屋さんにいる芸舞妓さんは勿論の事
自前になったお姉さん方も お店借りに所属致しますので
お茶屋さんからお茶屋さんに移動をすると
組合電話で「今、○○さんに寄せてもらいました」っと
電話を一本いれるのが普通になっています。
そして、次ぎのお花(お座敷)の時間になりますと
置屋さんやお店借りのお母さんから
「次ぎ、急いてきてはりますし、いっとくりゃす〜」的な
お電話が入り、次ぎのお茶屋さんへ移動させて頂く、、という道筋。

しかし、自前になったお姉さん方は 時々
お座敷の進み具合や状況をベテランの感覚で判断し
お茶屋さんのお母さんに相談した上で
「9時前に、すんまへん、、」的な 雰囲気で
次なるお座敷へと向かわれる事を目にしていたので…

まだ、イマイチ 解らなかった頃。

一応、帳面に『8時半に○○』っと書いてあるのを覚えていて
「8時半になっても電話が無い!!」っと焦った私は
「お母さん、すんまへん8時半きいてますので」っと
言ってしまったのであります。

お茶屋さんのお母さんは「えっ???」っと
きっと・・・まさか・・・
出たての舞妓さんから出る言葉とは・・・
とびっくりされて・・・・・
とにかく、「いっといでやす」っと言うてくれはったのですが
「あの子、ちょっとわかってはらへんのちゃうやろか?」っと
今後の心配をして 置屋さんに電話を一本。

はい、早とちりでした(涙)

だいたい、出たての舞妓さんは
「へぇ」「おおきに」「おたのもうします」の
この3ワードが話せれば良いのです!!!
その方が、初々しくて可愛いのです!!!

ですので、
今 思えば なんて コマシャクレていたのでしょう(恐!)

次ぎの日のお昼、「昨日はすんまへんどした」っと
あやまりに行きましたが、
お母さんは笑って「気ぃ、おつけやっしゃ」っと
言うてくれはりました。

もー、ほんまに、忘れられない思い出どす(恥)


でもっ、失敗は成功のモト!!(苦笑)


*お店借り:置屋さんではなく お返事(お座敷依頼の受け答え)専門のお家のことを言います。

記:MAKOTO



MAKOTO
photo by Yuto HIRAKAKIUCHI
■プロフィール"MAKOTO"
生粋の京都生まれの祇園芸妓。幼少の頃より洋楽に親しみ、16歳で祇園の舞妓「真箏(まこと)」(祇園甲部歌舞会所属)となり、21歳で芸妓に成る。平成13年に「井上流の名取り」となる。
2001年に「MAKOTO」は北島健二をプロデューサーに迎え、自身のオリジナルアルバム「MAKOTO」でトライエムよりメジャーデヴュー、翌年2002年1月には藤井フミヤ、尚之兄弟の作品で初マキシシングル 「MINE」を発表、5月には織田哲郎作曲でセカンドマキシシングル「SPRING MUSE」6月にセカンドアルバム 「To be or not」を発表。
2002年7月〜9月、京都のエフエム局アルファステーションのイメージアーティスト としてラジオのパーソナリティを担当。
現在「真箏」として伝統芸能の習得に日々精進をしつつ、なおかつアーティスト「MAKOTO」では京都を中心としたライブ活動や当エンターティンメントサイトの立ち上げ、運営なども手がけ、さらに文化人として各種出版物にコラムを執筆したり、講演活動などにも精力的に参加している。

MAKOTO
http://www.fan-g.co.jp/makoto/
真箏
http://www.chimalabel.com/


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