京女、まことちゃんが行く!


京都で現役祇園芸妓ヴォーカリストとして活躍する"MAKOTO"がお届けする京都コラム。


 第11回『お店出し 前編』



祇園町は「都をどり」真っ最中です。
なんと、私は舞妓さんに出てから20回目となります!
月日の経つのは早いものですね。
舞台に立つドキドキ感は相変わらず・・・
もしくは もっと増しているかもっ?!

毎年 華やかな舞台です♪


さて、いよいよ お店出し!

見習い期間から年を越して1月27日 
本物の“舞妓さん”になる晴れの日がとうとうやってきました!

「お店出し」の前の日は必ずお休みを頂き
顔そりに行ったり いろいろと準備をします。

お姉さんから頂いた “真箏”(当時は真琴でした)と
赤のちりめん地に白い糸で刺繍された
かご、お名刺入れ、扇入れ などを眺めて
「わわわー!ほんまに舞妓さんになるんや!!」
っと大きく実感。

置屋さんには お祝いの「目録」といわれる
御目出度い 宝づくしや 宝船などを描かれた紙が玄関に並ぶ。
晴れの日を より華やかにする祝い絵。
「真琴さんへ お日柄 ○○より」といかにも御目出度い!!


朝から 置屋さんはソワソワ バタバタ。
「おめでとうさんどすぅ〜」っと他の置屋さんやお茶屋さんから
お祝いが届く。


私は お姉さんに結いたての髪に鼈甲の簪をさしてもらい
白粉屋さんに 顔をしてもらう。

この時挿して頂く鼈甲の簪は 
お店出した日から3日間だけの特別なもの。

その間 着物は黒紋付。

さら(新しい)の おこぼには鈴がついていて歩くと音がします。
赤い鼻緒は まだ足に馴染んでいないのでかなりきつい。

用意が出来たら 男衆さんの仲介により
“真”の一字を頂いたお姉さんと姉妹の盃を。

「よろしゅうおたのもうします」っと改まってご挨拶をし
男衆さんに連れられて お師匠様のお宅やお茶屋さんに
大きい声で「おたのもうします」とご挨拶に伺う。

今は80軒くらいに減ってしまった祇園町のお茶屋さん。
当時100軒くらいあったので お昼くらいから3時くらいまで
かかって回らせて頂いたような記憶があります。

お店出し当日は夜のお座敷も男衆さんに連れて頂きます。

初めて伺うお茶屋さんでは 見習いさせて頂いたところとは
勝手が違うので たじたじになり。

きっと いろんな失敗を重ねた事と思いますが
御目出度く 憧れの舞妓さんへの道を歩き出しました。


記:MAKOTO



MAKOTO
photo by Yuto HIRAKAKIUCHI
■プロフィール"MAKOTO"
生粋の京都生まれの祇園芸妓。幼少の頃より洋楽に親しみ、16歳で祇園の舞妓「真箏(まこと)」(祇園甲部歌舞会所属)となり、21歳で芸妓に成る。平成13年に「井上流の名取り」となる。
2001年に「MAKOTO」は北島健二をプロデューサーに迎え、自身のオリジナルアルバム「MAKOTO」でトライエムよりメジャーデヴュー、翌年2002年1月には藤井フミヤ、尚之兄弟の作品で初マキシシングル 「MINE」を発表、5月には織田哲郎作曲でセカンドマキシシングル「SPRING MUSE」6月にセカンドアルバム 「To be or not」を発表。
2002年7月〜9月、京都のエフエム局アルファステーションのイメージアーティスト としてラジオのパーソナリティを担当。
現在「真箏」として伝統芸能の習得に日々精進をしつつ、なおかつアーティスト「MAKOTO」では京都を中心としたライブ活動や当エンターティンメントサイトの立ち上げ、運営なども手がけ、さらに文化人として各種出版物にコラムを執筆したり、講演活動などにも精力的に参加している。

MAKOTO
http://www.fan-g.co.jp/makoto/
真箏
http://www.chimalabel.com/


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