京女、まことちゃんが行く!


京都で現役祇園芸妓ヴォーカリストとして活躍する"MAKOTO"がお届けする京都コラム。


 第6回『初・白塗り』




こんな経験をそうそうできる訳では無い…
という世界に飛び込んだ私。

中学3年生の秋、『時代祭』に出させて頂いた。
平安時代の行列は、その頃2年に一度祇園甲部が出る事になっていて私は常盤御前の男の子供役だったと思う。
その日は、中学で合唱コンクールの日でもあった。
歌が大好きだったので、勿論 出たい出たいは山々なれど「私はこれから舞妓さんになるんやもん!」っと思っていたので時代祭りを選んだ。

さて、憧れの「初の白塗り!!」である。

時代祭の平安時代出演者は、祇園のお稽古場で用意をした。
次々と 白く塗られてゆく。
桂をかぶる為に 羽生帯で髪の毛をまとめて目じりをキュッとつり上げる。
とても、凛々しい 顔つきへと変わる。

そして、私。初・白塗り。
最初に鬢付け油を顔や首に引き、もっと強力そうなので眉毛をつぶす。
そして、おしろいをはけで顔に塗りきれいに下地を作る。
下地が出来上がれば、それぞれの役柄にあった顔を描いて頂いた。

衣装をつけて、桂をかぶったら男の子の出来上がり〜!
「ワワ!! 白塗り〜〜」っと、とにかく感激をしていた。
その時思ったのは 「白塗り似合うかも〜〜」などと勘違いをしていた(笑)

その後、行列に参加の為 祇園甲部の組合の方々と出発地点の御所へと移る。

出発時間が来ると 皆様もご存知の行列で ゆる〜りゆるりと歩く。
私達の前には馬がいて 時々 ボタ、、と 自然現象が起き踏まない様に・・っと気をつけたものだった。

私にとっては あれが最初で最後の時代祭り出演でしたね、大人役は残念ながら回ってきません(笑)

しかし、今では“子供役”はとても好きで、ここ数年に渡っては 小柄である事もあり“若紫”と“牛若丸”という役に恵まれました。
これが、嬉しい事にどちらも誉められました!! がいつになれば大人になれるんでしょうね?!

記:MAKOTO


※祇園甲部(ぎおんこうぶ)
祇園における八坂神社より西側を花見小路通で分けた南北に走る4分割の北東の一画を祇園東と呼び、それ以外を祇園甲部と称す。

MAKOTO
photo by Yuto HIRAKAKIUCHI
■プロフィール"MAKOTO"
生粋の京都生まれの祇園芸妓。幼少の頃より洋楽に親しみ、16歳で祇園の舞妓「真箏(まこと)」(祇園甲部歌舞会所属)となり、21歳で芸妓に成る。平成13年に「井上流の名取り」となる。
2001年に「MAKOTO」は北島健二をプロデューサーに迎え、自身のオリジナルアルバム「MAKOTO」でトライエムよりメジャーデヴュー、翌年2002年1月には藤井フミヤ、尚之兄弟の作品で初マキシシングル 「MINE」を発表、5月には織田哲郎作曲でセカンドマキシシングル「SPRING MUSE」6月にセカンドアルバム 「To be or not」を発表。
2002年7月〜9月、京都のエフエム局アルファステーションのイメージアーティスト としてラジオのパーソナリティを担当。
現在「真箏」として伝統芸能の習得に日々精進をしつつ、なおかつアーティスト「MAKOTO」では京都を中心としたライブ活動や当エンターティンメントサイトの立ち上げ、運営なども手がけ、さらに文化人として各種出版物にコラムを執筆したり、講演活動などにも精力的に参加している。

MAKOTO
http://www.fan-g.co.jp/makoto/
真箏
http://www.chimalabel.com/


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