毎日放送(MBS)



2010年05月02日放送

古谷一郎

ラーメン店主

ラーメン店主・古谷一郎

 神奈川県秦野にあるラーメン店「なんつッ亭」店主の古谷が作る看板メニューはニンニクを黒く焦がした「黒マー油」が特徴の真っ黒なとんこつラーメンだ。1杯が出来上がるまで最低24時間以上かけるというスープと自家製麺が評判となり今や全国6店舗を構える有名店に成長。一躍ラーメン雑誌やテレビにひっぱりだことなった古谷がこの春、目指したのは“世界”だ。
空前のラーメンブームに沸くシンガポールで4月新たな店を出す古谷の姿や、自宅での秘伝の「黒マー油」作りに密着!「フレンチやイタリアンの職人にひけを取らないほど手間暇かけてるが、それを表に出さないのがラーメン屋の意地」という古谷、ラーメンよりも熱い男の「ラーメン道」を追った。


 

プロフィール

古谷一郎

古谷一郎


担当スタッフ

演出:本山崇
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:福元憲之
音効:門脇弘幸
制作協力:LUCAS
プロデューサー:イシイ圭、有吉由美、上野大介

情熱語録

地獄の後には必ずいいことがあるから、
俺、思ってんだよ、
「サウナ」じゃねえかと思って。
「サウナ」ってぐ〜っと、
我慢すれば我慢するほど、
出た時、すごい気持ちいいんだよ。
サウナだね、俺たち。

毎日不安だよ。
毎日びびってるよ。
チワワみたいなもんだよ
震えてるような感じだよ。
人生掛けていい。
掛けるに値する仕事じゃねえのかなって俺は思ってる。


ラーメン屋がすごいんだってことが
全然言いたわけじゃないんですよ。
ラーメンって食べ物の性格上
やっぱり、日本の国民食、日本人の国民食と言うか
「誰でも気軽に」って
いう位置でいいと思うんですよ。

だけど、やってる奴らは、
僕も含めてね、
プライド高く
俺たちの体力だとか知力だとかを
ここに注ぎ込んで
「食べてくれ!」って。

だから、
「儲かるの?」とか、
「やってみようかな」って
簡単に言われると
若干…頭に来ますね。


ラーメン屋になろうって思った時にね、
無期懲役が始まるのかなぁって気がしたんですよね。
ホントに。

明るい未来って言うよりは
すげー死ぬほどの
その…あれが始まるんじゃないのかな
っていう気がしましたね。

分ってて始めたつもりだけど、
仕込みの長さだとか、何でも自分でやらなきゃいけない。
お店終わって、終わりじゃないじゃないですか
片づけやって、次の日の準備やらなきゃいけないって
カウンターで一人でビール飲みながら
スープの番人みたいなことしてるわけですよね。

ビール飲みながら
涙が普通にぶわ〜って出てきて
俺はなんて仕事を始めちゃったのかな…って
いうような時がありましたね、正直。
ほんと、終わりがないですよ。


(ご家族とか、一緒に住んだりとか考えない?)
ううん、全然考えないですね。
ダラける!みたいな気持ちになるようなのは
要らないですね。

(家族いるとダラけちゃう?)
う〜ん…と、思うけどね。
まったく要らないですね。
これ、生き様だもん。
そんな人だとか、家だとか
「あなたちょっと…」って言われて
ブレたくはないですからね、間違いなく。

気が付いたら誰もいなくなっちゃって、
一人ぼっちでも
ラーメン作らなきゃいけないわけですよ。
いや、本当にそう思ってるんですよ。
それ以外できないですからね。


(子供のころ食堂の厨房に立っていた
 父の背中が今になって大きく見える)
考えてることだとか、
大変だったんだろうなとかね、
見えてきますよね。
死んじゃってからの方がなんか…喋るんですよね。

喋るっていうとなんか気持ち悪いですけど…
言われていたことがバンバン出てきますよね。
「なるほどな、このことか」みたいな。

今になると、
はっきり言って、親父とお袋だけが
怒ってくれた人じゃないですか…。
今なんて正直言って
怒ってくれる人なんてなかなかいないですからね。


ラーメン屋って
「下品」って言葉じゃダメかもしれないけど、
ほんとに、品のない食べ物だと思うんですよね。

品のないところでどれだけこだわれるかって
気がしてるんですよね。

品が良くまとまってるようで、
品がないようなね。


まだまだ、日本で数店舗の規模の俺たちがだよ
海外に(店を)出すなんていうことは、
もう、ほんとに背伸びもいいとこだと思うよね。

だけど、出来ない背伸びじゃないと思うの。
海外でどれだけ通用するか是非ともやってみたくて…。

男は仕事して何ぼだぞ。
昔はそうだったんだから。

エリート集団が今、苦しんでるんだね。
俺たちはエリートじゃないからね。
もっともっとエリート集団が一生懸命勉強して
「よし!将来約束されたぜ!」っていう奴らだって
苦しんでる時代に、
右も左も分らない、何にも努力もしてなかった
そんな人間たちが集まったラーメン屋が
ここで頑張んなかったら
どこで頑張るんだって気持ちなんだ。

で、さっきも言ったとおりね、
ずっと頑張り続けるのが、
ずっと苦しいわけじゃないんだよ。

情熱の瞬間

▼『なんつッ亭』秘伝のマー油は必ず自宅で作る。作り手は古谷夫妻の2人だけ。(23:11)164クリック
▼都内に『単身赴任』して、仕事に没頭。「これは生き様だもん。ちょっと言われたぐらいでブレたくない」(23:15)259クリック
▼初の海外出店も、お客さんは長蛇の列。スタッフをねぎらった後に、店の片隅で味わうラーメンは「うまいぜベイビー」(23:27)271クリック

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