2010年03月28日放送

坂茂

建築家

世界的建築家・坂茂

 紙を素材にした優美な建築物を設計し、世界的な評価を受けている建築家・坂茂(ばんしげる)。東京・パリ・ニューヨークの3箇所に事務所を持ち、今年5月にオープンするフランスの国立美術文化センター「ポンピドゥー・センター・メス」など国家的プロジェクトを手がける一方、自然災害が起きるといち早く現場に駆けつけ、ボランティアで仮設住宅を建設するなど「活動する建築家」でもある。
 番組では、各地でプロジェクトを抱える坂を追って世界7カ国で取材!今年1月に大地震が起きた中米ハイチでの支援活動などにも密着した。「人間いつ死ぬかわからないのでいつ死んでもいいように生きたい」と語る坂の驚異的な行動力と人間的な魅力に迫る!

プロフィール

坂茂

坂茂


担当スタッフ

演出:菅家久
構成:長南武
ナレーター:窪田等
撮影:高野大樹、中村仁、野田好章、下野浩介
音効:増子彰
制作協力:ジン・ネット
プロデューサー:高世仁、上野大介

情熱語録

(紙で建物ってやわらかいとかつぶれちゃうんじゃないか?)
それは『先入観』ですよ。
例えば、辞書とか、厚い本なんて曲がらないじゃないですか。
みんな防水の問題も言うけど、
日常的にオレンジジュースとかミルク、
紙のカートンに入ってますんでね。
紙の防水なんて簡単なんですよね。


建築の仕事は
9割方はデザインじゃないんですよ
人と話していること
施主だったり、役人の人、ゼネコンの人だったり

デザインなんて
そんな重要なことじゃないんですよ・・・実は。

というのは、
デザインが上手い建築家もいれば
下手な建築家もいるけど、
両方必要なんです。

デザインのいい建築家ばかり
必要とされているわけじゃない、世の中では。


(災害支援建築について、教鞭をとる)
大切なことは
自分の目で現場を見ることだ。
誰かが一度調査しても
天候などによって状況は大きく変わるから。


(人生の目的は何?)
あんまり考えたことないですね。
いつ死ぬかわからないし・・・
ちょっと
やることいっぱいあるんで・・・


同じような世代の建築家が
大きな賞をもらったり、
大きな仕事のコミッションを
とったりすると、
やっぱり、憧れ、ジェラシーみたいなのが
すごくあったですけどね。

それを(震災時に)神戸の仕事をやってから、
「あ、そうか、『僕ならでは』で、
 できる仕事ってこれなんだな」
って思って、
それから、他の人たちがやってることとか、
賞をもらったり、大きな仕事とったりってことが、
気にならなくなったんですよ。
自分の、将来のスタンスが見えた感じで。


(ハイチ地震の現地を視察して)
やっぱり、人災ですよね。
地震で人は死なないです。
地面が揺れても…。

建物が壊れて、それが落ちてきて
人が怪我したり亡くなったりする訳ですからね。


(仮設住宅に紙のテントを積極的にアピール)
一番いいのは
僕が作ったものをコピーして
みんながどんどん作ってくれると
一番成功なんですけどね。

(コピーライトはいらないんですか?)
コピーライトは当然いらないですよ。


(パーツを金属にしたらどうですか?の問いに)
大事なことは
強度に頼り過ぎないことだ。
弱くても手に入りやすい材料で作るんだ。
強度のことを考えたらきりがない。
鉄を使って作れるならば、
紙管なんて必要ないじゃないか。


「医者だったらもっと直接的に人を助けられるのになぁ」と
思うこともありますけど。
でも、もう自分は建築に一番向いてるんでね、
建築の中の範囲で出来ることをやろうと思ってます。

学生もみんな有名なスター建築家に
なりたいと思ってるんですよ。
それはそれでいいんだけども、
被災地でも建築を必要としている人たちがいるわけでね。

被災者用の住宅を造っても、
お金持ちの為の住宅を造ったのと
同じような満足感は得られるんですよね。

情熱の瞬間

▼「指示したとおりの半透明な素材が使われていない」と指摘。修正を依頼。大切なのは粘り強さだ。(23:10)137クリック
▼ハイチ地震の被災地に乗り込み、紙製の仮説テントを自ら説明。「僕が作ったものをコピーして皆がどんどん作ってくれると一番成功。コピーライト?当然いらないですよ」。(23:21)202クリック
▼「被災地でも建築を必要としている人たちがいる。被災者用の住宅を造っても、お金持ちの為の住宅を造ったのと、同じような満足感は得られるんですよ」(23:27)307クリック

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