毎日放送(MBS)



2009年06月28日放送

若田光一

宇宙飛行士

 宇宙飛行士になって17年目。ベテラン宇宙飛行士の若田は3度目となる宇宙ミッションで、日本人初となる約3ヶ月半にわたる国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終え、間もなく地球へ帰還する予定だ。番組では彼が宇宙へと飛び立つ前の昨年7月から、日米露を訓練で飛び回るその仕事ぶり、束の間の家族との時間、職場の仲間たちとの交流などに密着。「宇宙へ行くのは怖くないですか?」との質問に「正直怖いですよ」と率直に答えた若田。若田はそのリスクを十分に理解した上で、訓練漬けの日々を楽しんでいた。宇宙飛行士として、夫として、父として、そして一人の地球人として生きる若田光一の素顔を追った。

プロフィール

若田光一

若田光一


担当スタッフ

演出:岡田茂
構成:田中利明
ナレーター:窪田等
撮影:小林正人、西岡章、後藤圭太
音効:井田栄司
制作協力:東北新社
プロデューサー:松井奈緒子、上野大介

情熱語録

(宇宙へ行くことをどう思っていますか?)
ハッキリ言って怖いですね。
この仕事すればするほど
どこに危険が潜んでいるかっていうのが
よく分かってくるんですよね。
やはり、怖いと思うことはありますけど
リスク以上に我々は宇宙に行って得るものがあるから、
宇宙飛行士はみなそのリスクを負って
外に行って仕事してると思います。


<ロボットアームの操縦は難しいですか?>
システムが
ちゃんと動いてくれれば
宇宙機のものは訓練というか、
操作は非常に簡単なんですけども
僕たちはそのシステムに何かトラブルがあった時にも
安全、確実にミッションを遂行するための訓練をしてますので
トラブルを想定したときの訓練、
それから実際に宇宙でとラブルが起きた時に対処すること
そこが一番難しいところですね


(スペースシャトル・コロンビア号の事故について)
やはりあの時っていうのは
目の前っていうか、心の中に
黒雲が立ち込めるような
本当に、居ても立ってもいられないって言うかね
一番辛かったのはその時だと思いますね
やっぱりそういうときに
「なんで自分はこの仕事しているのかな?」
「なんで人間は宇宙に行くのかな?」
突き詰めて考えなきゃいけなかった…。
再度考えてみましたし…。
そういう意味で一番辛かったのは
コロンビア号の事故だと思いますね。


子供がちょうど幼稚園の時に
コロンビア号の事故があったんですね。
その時から「宇宙に行くと死が待っている」というふうに
宇宙に対する恐怖っていうのを
子供は感じてるんじゃないかなぁと思いますね。
今は、「危険はあるけれども宇宙に行っていろんなことが分かるんだ」と、
「宇宙に行くのは理由があって行ってるんだ」ということは子供に伝えて…。
まだ10歳で、どこまでわかっているのか
なかなか聞いてみてもはっきりとした答えは返ってこないですけどね。


(人間は宇宙に出ていかなければいけないのですか?)
長期的に見ればやはり
人間という種の存続のためには出ていかざるを得ないですよね。
いずれ地球という惑星は滅びるわけなんですけども…。
そのために今、人間が何をしていかないといけないか、
その時に必要なのが、
宇宙ステーションで私たちが使っている環境制御システム、
温度をコントロールするシステム、
水を再循環するシステム…。
そういった技術を獲得していくことによって
私たちは人間としての種を存続していくことができると思うんですよね。


(宇宙飛行士は選ばれた人間なんですか?)
一応選抜されてますけどね、
私の場合は単にラッキーだった。
人生そんなもんじゃないですか。
そこに行ったらそこで頑張ろうって、
自分に与えられた環境の中で頑張る。
始点が与えられて終点までどれだけ頑張ったかで、
やっぱり人間は評価されるべきだと思うので。
自分に与えられたものを全力で頑張る。
それを自分に言い聞かせて頑張っているつもりですけどね

(宇宙飛行士になった時と現在の心境の変化は?)
逆に違ってないところの方が多いと思いますね。
その、宇宙に行きたいというこの情熱だけは、
16年前と今と変わらないと思いますよね。


「きぼう」はちょうど大きなバスぐらいの大きさです。
ここから見る地球は本当に美しい表情をしています。
私たちは宇宙へと人類の活動領域を広げていくのと同時に、
このかけがえのない地球の環境を守っていく必要があることを強く感じます。

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