2008年02月24日放送

桜庭一樹

直木賞作家

 今年1月16日、世間がざわついた。第138回直木三十五賞が発表され、受賞作『私の男』が、父と娘の禁忌を描いた衝撃的な内容だったからだ。「圧倒的美しさ」「痛み」「闇」「狂気」など輪郭の強い言葉で形容されるその作品を書いたのは、どんな人物なのか?多くの人が、それを知りたいと思った。
 作家デビューから9年。まずはジュニア向け小説の人気作家として頭角を現した。「読まないと書けない」という桜庭は、年間400冊以上本を読み、執筆以外の時間は書店を巡り、健康管理のために食事を作る。生活のすべてが小説を書くためにある。
 桜庭は「小説家が社会に対してできる仕事をしたい」と語る。その真意に迫る。

プロフィール

桜庭一樹

桜庭一樹


担当スタッフ

演出:伊藤みさと
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:高野大樹
音効:井田栄司
制作協力:SLOWHAND
プロデューサー:中野伸二、井口岳洋、伊豆田知子

情熱語録

(故郷・鳥取の海を見ながら)
たぶん太平洋側と海の色は違うんじゃないかと思って…。
何かもうちょっとくすんだ感じで
この気候となんか自分のちょっと陰のある感じの作風が
無関係ではないような気が最近するんですけど



『恐ろしい』かもしれないし
『よくぞ言った』かもしれないし
ある社会の外に今いて、
外からその会社を本当に正しいのかって
批判の目もあって
読んだ人の心に入り込んで
色々変えてしまうものが、
そういうものが小説だと思ってきたので…


(年間400冊の読書量について)
書いて、書いて、書いていたら
減っていく一方だと思うので
なるべく読まねば。


人間のある激しさとか、
極端なところとかを入れたいな、と思ったとき
大体いつも何か考えると思うんです。
-
「私の男」だったら近親相姦だったりとか
ある極端なものから
テーマがわかりやすく浮かび上がるんじゃないかと思って
-
みんなも感じてるし、わかってるんだけど、
物語にされたことないし、
言葉で誰かに説明されたこともないってことを
小説にしたいって思っているから、
もっと書けるかなって思たんですよね。


小説って読まれることで完成する
ってのを前から思っていて、
同世代の人だけじゃなくって、
年配の人もだし、ずっと若い人もだし、
自分が居なくなった後に読む人もだし、
今だけ読めるものじゃないと信じているので…。
-
すっと未来のことだと、
その時はもう自分はいない
というふうに思っているので…。
そう思うと物凄く努力できる。
-
生きている目的が小説だし、
もっと凄いものを書きたいし、
突然変異の変り種じゃなくて、
スタンダードな作家になっていくんだ
っていうふうに自分では信じているので…。

情熱の瞬間

┗23:10 書店で本をチェック「高い・・・」を連発(42クリック)
┗23:22 過去の作品が間違えてたのでは?と思うと未だに苦しい(68クリック)
┗23:27 小説は今だけ読まれるものじゃないと信じている(188クリック)

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