2008年02月03日放送

祖父江慎

ブックデザイナー

 大事なのは「だいたい」。奇想天外で天才肌の祖父江にとって、本を作るときにこの感覚が必要だ。デザインプランをきっちり決めないで「だいたい」で留めておく。すると何か思いがけない展開や、ひらめきがあったときに縛られない。そして本がぐっと輝きを増してくる。でも、一番いい「だいたい」を見極めるのはとても難しい。祖父江はその「だいたい」をとても丁寧に追求する。 
 祖父江がこれまでに作った本は、例えば表紙がひっくり返っていたり、本棚に並べたとき傾いたり…。京極夏彦の「どすこい(仮)」という本では、とにかく肉感的で暑苦しい仕上がりを目指したと言う。
 講談社ブックデザイン部門受賞、造本装幀コンクール文部科学大臣賞受賞など経歴も華やか。読者だけでなく、編集者、作家までもが、驚いた後にその魅力に取り込まれてしまう。その不思議パワーの秘密は何?

プロフィール

祖父江慎

祖父江慎


担当スタッフ

演出:金井さおり
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:遠藤美彦、城戸口秀樹
音効:山崎恵美
制作協力:テレビマンユニオン
プロデューサー:中野伸二、井口岳洋、松葉直彦

情熱語録

『だいたい』がいいね。
だいたいさを詰めれば、バッチリ。
あんまり、熱意が行き過ぎるとダメで、だいたいな熱意だよね。
あまりね、「好きやねん!すきやねん!すきやねん!」っていくと
「いやぁ〜」ってなることに、ね。
だいたい好きだ!くらいがいいね!


(文字フォントを細かく設定することについて)
映画で気づかないけどBGMが残るようなそんな感じで
読後感に、なんとなく硬い感じだったかなとか、
柔らかかったかなとか、その程度でいいんです。


肩書きってねえ、人が付けるものだから…。
『装丁家』だけは嫌だな。
『家(か)』って付くのがダメ!
作家、画家、漫画家とか、その創っている人が世界を創り上げるのは
『家(いえ)』っていうので『家(か)』って合うけども…。
本のデザインをしたっていうくらいが丁度いい。

(作家:綾辻行人の装丁の話を例にとって)
本を創ってねぇ、
「これ祖父江さんの作品ですか?」って・・・。
違うんねぇ、綾辻さんの作品だからねぇ。


工場に入りました、出ました、売れました、って、
のんべんだらりんと動いているものよりは、
工場に入った、やばいことがおこりました。、
製品として出てしまいました、って、
チカラ持ってるの。
けっこうイイ!


(恐竜のフィギュアを机一杯に並べて眺めてみて)
すっごい忙しい時にこういうのを見ると、
今の10分や1日や1ヶ月や1年くらいなんか、
いいんじゃないかっていう、そういう気持ちになってね。
風のように時間が体の中をふーっと通っていくんですよ。
気持ちいいんですよ。


ルールが確立すると、
大事なことが結構こぼれたりするからね。
ルールの中で遊ぶんじゃなくて、
ルールがあったら、そのルールってちょっと、
ちょっと違うかもって、いうところがいろいろ見えて楽しいよね。
そんなルールなんて辛いばかりじゃん!っていう面白さとかね。


水の模様とか飽きないよね。なんか不思議だね。
ねぇ、コンピューターとかで作らなくても
ここにあるのに、ウニョウニョンが!

情熱の瞬間

┗23:18 やばいことが起きてもそれが製品として出ると…チカラを持つ(107クリック)
┗23:23 ルールが確立すると大事なことがこぼれたりする(58クリック)
┗23:28 電話に出ると女性に間違われる、らしい(161クリック)

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