「今のあたしは音楽から逃げることしかできない半端者なの」。
子供たちを前に、初めて弱音を吐く美空。激怒した克巳は「やりたいことから逃げるのか」と言い放つ。
美空は10月以降も教師を続けるのか、それとも再び音楽という夢を追い求めるのか…

※今回のあらすじは、その話を担当した監督から直々に見所やチェックポイントを教えてもらったぞ!
第41回(9月23日 月曜)
美空(黒谷友香)のかつてのバンド仲間、和美(宇都宮愛)が突然、学園にやって来た。メジャーデビューのためのオーディションを前に、美空に「ボーカルとしてバンドに入って欲しい」と言うのだ。
しかし、美空は1週間後にひかえた中間試験のことで頭がいっぱい。特進Aの子供たちのために夜を徹して攻略プリントを作る。特にやばい遙(大沢あかね)を始め、特進Aの子供たちは美空に応えようと必死に勉強する。
そんな努力もむなしく、遙だけが不合格になってしまう。

いよいよ2学期の中間試験。
3割取れなければ退学というハードルに特進Aが挑みます。
試験勉強で忙しい彼らですが、やっぱり恋のお話も進展します。
折角七海に告られたっていうのに、篤朗の鈍感ぶりにはやきもきさせられますよね。
中間試験が始まる直前、美空が特進Aの子供たちに伝える言葉は、観ている学生のみなさんの心にもきっと響くと思いますよ。

第42回(9月24日 火曜)
遙は9月末での退学を言い渡される。他の子供たちも10月から、克巳(内博貴)はD、瑞穂(芳賀優里亜)はE、七海(田川惠理)と篤朗(尾上寛之)はAへとクラス替えされることになった。
遙はショックを隠し努めて明るく振舞っていたが、克巳の冷静な言葉に八つ当たり、もみ合ううちに階段から落ちそうになる。それを必死でかばった克巳が逆に階段から落ちて足を捻挫してしまう。
美空は理事長に「何でもするから遙の退学を取り消して」と迫る。大城(合田雅吏)も校則改正の際の投票結果改ざんを暴露すると詰め寄る。理事長は渋々追試を認めるが、その替わりに美空と大城を辞めさせると言い出す。しかし榎本(山本圭)から、「悪事をすべて世間に公表する」と言われて、ふたりのクビを撤回するのだった。

ひとり教室を飛び出した傷心の遙と後を追ってきた克巳の踊り場でのシーン。
大芝居です。必見!
ところであかねチャンはいつもお芝居のことを考えているんです。
そして現場では何パターンか演じ分けて、その取捨選択を僕に迫ってくるんですよ。
さすが、女優!
中野家で美空と源造が酔っ払うシーン。
楽しい佐藤さんや竹井さんに交じって黒谷さんやあかねチャンもノリノリのお芝居。
実は最後の最後に黒谷さんがアドリブであかねチャン相手に凄いことをしちゃったんですが、泣く泣くカットしてしまいました。

第43回(9月25日 水曜)
捻挫を病院で診察してもらった克巳は、医者から「今すぐアメリカで手術をすれば、足が完治するかもしれない」と言われる。しかし、克巳は追試までは遙の傍にいたいと思い始めていた。
美空は克巳に遙のことは自分に任せてアメリカへ行けと勧め、和美にはバンド参加を断る。納得しない和美が教室まで乗り込んで来るが、「今のあたしは音楽から逃げることしかできない半端者なの」と美空は弱音を吐く。そんな美空に克巳が「本当にやりたいことから逃げるのか」と言い放つ。

今回はみんな色んなことでそれぞれ悩みます。
美空が、克巳が、篤朗が、そして坊主頭までもが。
美空は、夢を諦めていいのかどうか、悩みます。
克巳は美空に言われてようやく本当の自分の気持ちに気付きます。
篤朗は克巳に相談しますが、結局うまくいかず、やっぱりまた悩みます。
坊主頭は例のごとく榎本に泣きつきますが、今回はちょっとパターンが違います。
ラスト、克巳が美空に向かって放つ言葉は強烈ですよ。

第44回(9月26日 木曜)
「あたしの中にもう音楽は残っていない」と、美空は子供たちの前で初めて弱気な姿を見せる。激怒した克巳は、後悔しないためにも自分はアメリカへ行くと宣言する。
子供たちも、美空にオーディションを受けるように勧めるが、その中で遙だけは、美空も克巳もいなくなってしまう寂しさから猛反発。遙の気持ちがよくわかる美空は、10月以降も教師を続けようと考える。
遙は自分のわがままで美空や克巳を困らせていることは自覚していた。そして、翌日にアメリカへ旅立とうとしていた克巳を公園に呼び出す。

初っぱなから大芝居の連続です。
美空が特進の子供たちに初めて自分の弱さをさらけ出します。
勿論子供たちはショックを受けますが、リアクションも様々。
圧巻なのは克巳。
観逃せませんよ!
遙と克巳の関係に最大の転機が!

最終回(9月27日 金曜)
遙は克巳に「アメリカで頑張って足を治してきて」と言う。そんな遙を克巳が抱き寄せて「ごめんな、辛い思いさせて」とやさしく言葉を掛けた。
克巳がアメリカに旅立った翌朝、遙は「音楽頑張って、追試にも来ないで、今日から学校にも来ないで」と言いながら、瑞穂、七海、篤朗と協力して美空をプレハブ教室から追い出してしまう。教師を続けるか、音楽の夢を追うか。迷う美空に榎本は「子供たちからもらった勇気を無駄にしないで」と諭す。
遙の追試の日。試験が始まろうとする教室に美空が現われる。しかし、「自分の言葉で、自分のメロディーであんたたちに沢山のことを伝えたい」と、教師ではなく、音楽の道に進むことを告げる。
遙は追試に合格し、美空は聖陵学園から去っていった。
3ヵ月後のクリスマス・イヴ。街の教会。幼い子供たちを前に自作の『光のチカラ』を歌う美空の姿が。そこに遙、瑞穂、七海、篤朗、そして帰国した克巳が駆けつけた。

何も言うことはありません。
全てが見所です。
最後までゆっくりご覧ください。