■ 出演者インタビュー  上川隆也
上川隆也
『古代少女ドグちゃん』に出演されたキャストのインタビューをお届け!
今回は、誠の父親・杉原謙三を演じる上川隆也さんです。

Q.1 台本を読んでの感想をお聞かせください。どんな点がおもしろい、ここは演じる上で楽しみだ、等思われましたか?また、演じられる謙三にはどんな印象を受けましたか?

僕自身はある年齢まで、いわゆる特撮番組や、そのファミリー路線「がんばれロボコン」から始まる一連の作品をずっと見て育ちましたので、正直こういう作品に抵抗がないんですね。ですから何の抵抗もなく台本を読ませていただいて、自然に出演することをお受けさせていただきました。とても尊敬している役者さんの斎藤晴彦さんも東映の特撮シリーズに出演されていたこともありましたし、そういう世界を垣間見られる嬉しさを感じていた位です。謙三さんは、現時点ではまだそんなに出番もなくて、中々人となりをお客様に十二分に伝えられるだけの場をいただけていないのが残念なのですが……後々、それはお分かりいただくとして。好きなものはとにかく好きな男なんでしょうね。それは、考古学同様家族もそうなんでしょう。ただその表し方において器用ではないんですね。とてつもなくエキセントリックな人物としては僕はとらえていないです。

Q.2 主演の谷澤さんとは、初共演かと思いますがお会いになられた印象をお聞かせください。

僕はご一緒させていただいたシーンが、謙三の家の中での、ドグちゃんと誠、ドキゴローの4人のシーンだったんですが、とにかくドグちゃんと誠がまるで子犬のように四六時中じゃれあってるんですよ(笑)ちょっと離れたところから見ていたその仲の良さは実に微笑ましかったですねぇ。彼女は今の普通の女の子という印象です。ハキハキと元気な明るい印象。あんまり細かいこと気にしないんだろうなって(笑)彼女の行動の何かを見てとかではなく、その場のたたずまいを見た印象にしかすぎないんですけどね。

Q.3 息子役の窪田さんとは撮影合間など、どんなお話をされましたか?

彼は余計な壁みたいなものを用意せずに、人と相対することが出来る人なんだろうと思うんですね。そのお陰で初対面のときから結構いろんなことを話せました。例えばボーリングが得意だとか、クルマやバイクが好きだとか。距離感が一気に近づけた感じがあって、最初のシーンから無理なく相対することが出来たと思います。

Q.4 撮影が始まり、何か現場での印象的なエピソードがありましたらお聞かせください。

この家の(ドラマ設定内杉原家の)夕食の品目がどうにも(笑)ご飯と味噌汁とアジフライとサラダという、男ヤモメな食卓な感じがとてもよく伝わってくる献立で(笑)。計算されているなと感じましたね。サラダだってどう見ても出来合いのカップサラダを盛り付けたなって風情で(笑)謙三の家庭能力の低さが顕在化した一瞬だったと思います。(笑)

Q.5 主人公のドグちゃんの衣装をはじめ、ドキゴロー、各話出てくる妖怪たちなど、とてもインパクトのある作りだと思うのですが、それぞれの第一印象をお聞かせください。

妖怪とは、残念ながらまだ誰一人?お会いできていないんです。会えるのならとても楽しみですね。ドグちゃんの衣装は、確かに刺激的な部分もありますが、今やどこか当たり前というか…。そんなに突飛かというとそうでもない。むしろ真っ当な特撮のヒーロー・ヒロインの系譜の中にキチンと納まっている造形だと思いました。造形物は訳もなくとても好きなので、ドキゴローは用意されているそれぞれのパーツを手に取って拝見出来て嬉しかったです。当然ですが、時と場合に応じて素材も造りもしっかり変えて使い分けられていて、随所に造形師さんの技術とか経験が垣間見れる。そういうのを見るのが楽しいんです。あまりに繁々と見ていたらおかしな人に見られるんで、そこらへんは配慮しつつ拝見してましたけど(笑)。アナログであれデジタルであれ、そういった特撮の手法が駆使されることは前々から伺っていましたから。どんな過程を経て、作品が完成していくのかっていうのも、現場に参加しないとわからない楽しみだったりもします。

Q.6 ドキゴローとのシーンなど、後から合成で作られる特撮シーンがありましたが、その分出来上がりが楽しみですね。

楽しみですねぇ。現場では男性ADさんがドキゴローの声をやっているので、男声でドキゴローの声が聞こえてきているんです(笑)本来の声になったときにどうニュアンスが変わるのか。楽しみですね。きっと随分変わると思うんですよ。一般のドラマでは経験できない、様々な過程を経て完成されて行くという点は、特撮作品の大きな楽しみの一つですね。

Q.7 今作は、とても風刺が効いたストーリーで、様々な妖怪が出てきますが現段階で気になった妖怪は何ですか?また、その理由を教えてください。

元来、当時の科学レベルや知識などで説明できない事や現象が、人の腑に落ちない何かとして残らないように形にしたのが、妖怪だったりした場合もあったらしいんですね。例えば、山の中で迷ってしまって、どうしても前に進めない時、自分の方向感覚がおかしくなっているからだという理由ではなく、妖怪がそこにいて自分はそうさせられているのだと。それで人間は納得出来るようになるという、理解するための一つの装置だったみたいなんですよ、聞くところによると(笑)。そういう意味では、今回の作品で現代社会で起こっている事を妖怪になぞらえるということは、妖怪の扱い方として正しいんじゃないかと思うんです。正しい妖怪の生成法なんだと。台本を読ませていただいて、最初にそれを思いました。気に入っている妖怪ですか?まだ台本4冊しかいただいていないのですが、それなりに皆おもしろいです。でも、一番楽しみなのは「鯉しくて」ですか。竹中さんが演じられるウオヤですね。

Q.8 最後に、視聴者に一言メッセージをお願いします。

一見「ハァ?」って思うようなフォーマットの中に実はもの凄く真面目なテーマが盛り込まれています。ドラマのコンセプトである「くだらないことを真面目に」をまさにそのまま、撮影に臨んでいる現場です。小難しく考えずに楽しんで見ていただけたら、なによりです。

〜ありがとうございました〜



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