毎日放送(MBS)


西 靖Photo

西 靖アナウンサーのブログ

撮ってみたんですが見ていただいていいですか

更新:2009年4月10日
去年の春に続いて四国に釣り旅行に行ってきました。
高知の山奥は気候もよく食べ物もおいしくて大好きな場所です。

車を停めて釣りの支度をしていると、地元の兄妹が駆け寄ってきました。

「おっちゃんら、なにしゆうがか?」
「今からな、釣りすんねん」
「何釣るが?」
「アメゴ釣りぜよ」

あっさり土佐弁のまねごとを口にしてしまう主体性のない私。
釣りの装備に興味津々だったので
お兄ちゃんに釣り竿、
妹ちゃんに釣り用のサングラスを渡してパチリ。

EOS40D/EF135F2L


モデルありがと。
春の陽気のなか、地元、高知に住む知人と釣り始めます。
この知人は高知の山村の小さな商店(ポテトチップスから軍手、洗剤、
鮮魚に仕出し、なんでもOKのお店)の若旦那。
私とほぼ同年代。ニックネームはそのまま「若旦那」。
若旦那の後ろ姿はなかなか様になります。またパチリ。

EOS40D/EF135F2L


さっきの兄妹が川沿いの道路から我々を見ています。
「邪魔せんから釣るところ見ててえいが?」
「かまわんけんど気ぃつけるんやで」

私の言葉は関西弁と土佐弁の入り交じった気持ち悪い状態。
それとは逆に兄妹の人懐っこさは実に気持ちよい。

お兄ちゃん「あそこに大きい魚がおるがよ」
妹「早よう釣っちゃって〜」
いや、おっちゃんも釣りたいんやけんど、
魚が出てきてくれよらんがですよ(極めて不正確な土佐弁)。

しばらくしてお兄ちゃん、
「僕、もっと大きい魚がおるところ知っちゅうがよ!」
さすが田舎の子ども。ぴょんぴょんと機敏に河原まで下りてきます。
ところが、おっちゃん2人と妹を前にいいところを見せたかったのか、
ちょっとだけ勇み足。高い崖を飛び降りたはいいけど、
前にも後にも進めなくなってしまいました。
ありゃあ、こりゃ困った、と思ったその瞬間、
若旦那が何にも言わずにスッとお兄ちゃんを抱きかかえて、
ザブザブと川を渡り、安全なところで下ろしてあげたのです。

EOS40D/EF135F2L


かっこつけるでもなく、迷惑がるでもなく、
ごく自然に、当たり前のようにこういうことができる、
懐かしくも暖かい年長者の子どもにたいするまなざし。

若旦那かっこよすぎ。
後ろで写真だけ撮る私、情けなさすぎ。

都会にもあるんだろうけど、田舎に行くと
濃密で、でもさりげない情に触れることがあります。
釣り旅に限らず、旅をしていて一番うれしいのは
こんな瞬間に出会うときです。



プロフィール

西 靖Photo
名前:西 靖
生年月日:1971年7月8日
入社年:1994年
出身都道府県:岡山県
出身大学:大阪大学
趣味:釣り、スノーボード
何でもひとこと:出身地、岡山の観光大使やってます。私の観光大使の名刺で、日本三大庭園のひとつ、岡山後楽園にタダで入れます。まあ、仕事に結びつくかどうかは心許ないですが。

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