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亀井 希生アナウンサーのブログ

サブカル天国

更新:2016年8月19日
お盆も終わりましたが、ホラー映画をひとつご紹介。

と言っても、お化けやゾンビなどではなく、人間の怖さを描いた作品です。


『ハイ・ライズ』


理想のライフスタイルを求めて、若き男性医師・ラングは、

ロンドン郊外のタワーマンション(英訳:HIGH-RISE)に引っ越す。

そこには、スーパー・プール・ジム・小学校など、あらゆる設備が整っているが、

一方で、高層階と低層階の住民の間には、階級によるあつれきが存在した。

そしてある晩。停電をきっかけに、住民の不満が爆発して、暴動に発展。

理想郷にも見えたマンションは、すさまじい退廃と暴力の巣へと変貌していく…


初めは「英国らしいブラックユーモアに富んだ作品だなぁ」などと観ていましたが、

後半は、荒廃したマンションの描写があまりに過激なため、少々ゲンナリ。

ある意味“よくぞここまで”というほど、おそましく不快な空間を創造しています。

かなりエグイ描写もあり、刺激に絶え得る大人のための映画です(R15指定)。


一方で、ただ怖いだけの映画ではありません。

私個人の見解ですが、作品の背後には、現代社会への痛烈な皮肉が感じられます。


「なぜ住民はこのタワーマンションから逃げ出さないのか?」

「“停電”を“資源の枯渇”と置き換えたら?」


この2つの問いをフィルターにかけて見てみると、

何かが現れてくるような気がしました。


エアコンの効いた快適な部屋で、優雅にスポーツ観戦などしている方、

どうぞ映画館へおでかけ下さい。

更新:2016年7月20日
スポーツにおける薬物などの不正行為=ドーピングの問題が、

リオ五輪を前に焦点となっています。

ロシアを中心に、組織ぐるみの疑惑が取り沙汰されていますが、

そんな最中、こんな映画が上映されています。


『疑惑のチャンピオン』


世界最大の自転車レース『ツール・ド・フランス』を、

1999年から2005年まで7連覇した「ランス=アームストロング」。

シドニー五輪で銅メダルも獲得した伝説的アスリートですが、

その偉業は、実は巧妙なドーピングに支えられていたという事実を、

ドキュメンタリー形式で描いた作品です。


自らのガンを克服し、世界一の座に登り詰めたランス。

世界的アスリートとして地位や財産を得ただけでなく、

病に苦しむ人達の希望として尊敬を集める“ロールモデル”でもありました。


…ところがその裏では、自らがリーダーとなって、

チームぐるみでドーピングを行っていたのです。


薬物使用をごまかすため、検査の間際に、点滴で血液を“薄める”。

自分の血液を冷凍保存、レース直前に体内に戻して、持久力を上げる。

ドーピングを告発した記者を逆に訴え、取材拒否で締め上げる。


実際に彼のドーピングを暴いた記者、

デイヴィッド=ウォルシュの著書がベースになっていますが、

映像化されたことで、過酷で迫力ある自転車レースや、ドーピングの詳細な手口、

“善悪”両方の面を往き来するランスの生き様などが、

ハードに生々しく、迫ってきます。


ドーピングの実態を明らかにすると同時に、

「悪いことをした人間=その全てが悪なのか?」

という疑問も、提示してくれる映画です。

更新:2016年7月8日
あすも朝6時から、ラジオ『かめばかむほど』放送です。

週末のお出かけ情報として、

今週も、映画のお話をしようかと考えています。


『二重生活』


現在全国で上映中。直木賞作家・小池真理子さんの原作を、

映像作家の岸善幸さんが、大胆に脚色。

ドキュメンタリーの撮影手法も駆使して監督した作品です。


若手実力派女優・門脇麦さん演じる主人公は、哲学を専攻する大学院生。

修士論文のアドバイスを、リリー・フランキーさん演じる担当教授に求めると、

無作為に選んだ一人を対象にした【哲学的尾行】を勧められます。


選んだのは、隣家で幸せな家庭を営む、出版編集者の男性。

ところが尾行を続ける内、不倫も含めた彼の“裏の顔”が明らかになり、

また、尾行にのめり込む程、彼女自身の生活にも変化が生じます。

一方、教授の方も、ひそかに“ある準備”を始めていました…。


一見スキャンダラスな内容ですが、最後まで見終わると、

主人公が取り組んでいたテーマ【人間とは何か?】が、

観客それぞれの心に浮かび上がって来るようです。


主演の門脇麦さん、尾行対象者の長谷川博巳さんの好演が光ります。

R15指定、私は20〜30代の女性に特にお薦めだと思いました。

『かめばかむほど』のディレクター(女性)も観たそうですので、

明朝、男女それぞれの見解を併せて御紹介しましょうか。

更新:2016年6月24日
今週も映画のお話を少し。

MBSのお隣り・梅田LOFTの地下1階「テアトル梅田」で、『エクス・マキナ』を観ました。


今年のアカデミー賞・視覚効果賞を獲得した作品ですが、

他のノミネート作品が『スター・ウォーズ』『マッド・マックス』『レヴェナント』『オデッセイ』と、

“超大作”揃いだったことを思い出せば、行かないわけにはいきません。



…世界的なインターネット検索システムで大成功した会社で、

ある男性社員が「めったに会えない社長の豪華別荘に御招待」の抽選に当たります。

携帯電話も通じない大自然の中の別荘は、実は社長の“秘密の研究施設”。

そこで彼は社長から「人工知能を搭載したアンドロイドのテスト」を依頼されますが…


人工知能を作ったのが「検索システムの天才社長」という所がミソ。

ネットのビッグデータに取り込まれる“意味”と、人工知能(というより女性?)の“賢さ”が、

シンプルかつクールな映像美術で、美しくも恐ろしく描かれます。


他のどの映画とも違う独特の世界観。

視覚効果もそうですが、脚本賞にノミネートされたのもうなずけます。


時間があれば、明日朝のラジオ『かめばかむほど』でもお話しますね。

R-15指定ですが、日本人キャストもかなり重要な役どころで登場しますので、

興味を持たれた方は、ぜひどうぞ。

更新:2016年6月17日
映画『64(ロクヨン)』後編、行ってきました。


主演の佐藤浩一さんをはじめ、三浦友和さん、奥田瑛二さん、綾野剛さん…

豪華俳優“祭り”とも言えるキャストの中でも、永瀬正敏さんが素晴らしかった。

セリフが無いのに・じゃべらないのに、目が・表情が・その肩が、語るのです。


前編も映画館によっては、まだ間に合いますが、

万一見逃した方、後編だけでも筋はわかります。

小説やTVドラマ版とはやや異なる“慟哭の結末”も含めて、

梅雨時のお出かけとして、ご覧下さいませ。


…で、明日あさ6時のMBSラジオ『かめばかむほど』も、宜しくお願い致します。

今週はスペシャルウィークということで、高級米10kgやプレミアム豆腐など、

美味しいプレゼントをたくさん用意して、お待ちしています!



プロフィール

亀井 希生Photo
名前:亀井 希生
生年月日:1967年12月15日
入社年:1991年
出身都道府県:愛知県
出身大学:名古屋大学
趣味:中日ドラゴンズ応援(名古屋出身)、SF・アクション映画、戦国武将、プラモデル作り、オートバイ(乗る&レース見る)、週刊プレイボーイ購読など
何でもひとこと:「ふぅ、勝った、勝った。ところでお前、ガンダム録ったか?」(2007年、巨人とのCSを制した落合監督が、帰宅して息子・福嗣さんに語った言葉)

担当番組


亀井 希生アナが水野 晶子アナを30秒で紹介します!