森本 栄浩Photo

森本 栄浩アナウンサーのブログ

森本栄浩の青春甲子園

更新:2016年11月16日
明治神宮大会は、履正社(大阪=近畿)が早稲田実(東京)を破って初優勝。
前チームの春近畿から国体、新チームの秋近畿と大きな試合で結果を残しました。

あとは優勝候補に挙げられるであろうセンバツで頂点に立てるか、注目したいですね。
今大会の優勝は、ふたつの大きな価値があると思います。

まず、1回戦からの登場で、4勝して優勝したこと。
もうひとつは、神宮という早実の「ホーム」球場で、早実得意の打撃戦になって、これを打ち破ったことです。
これまでから履正社は堅実な野球で競り合いで強さを発揮するタイプでしたが、前チームあたりからは攻撃力も増して、打撃戦で力負けしなくなりました。
早実との決勝は、清宮くんに打たれ、相手得意の展開になりましたが、投手の交代機に畳み掛けて7点を奪うなど、これまでの履正社になかった形で押し切りました。
エース・竹田くんは、走者を出しても生還は許さず、粘り強い投球で、岡田監督の信頼に応えました。
神宮枠ができてからセンバツで優勝したチームはなく、このジンクスを打破できるか、履正社の戦いがますます楽しみです。


さて、これで神宮枠は、創設以来初めて、近畿にもたらされました。
出場枠は「6」から「7」になります。
4強入りした履正社(大阪2位)、神戸国際大付(兵庫1位)、滋賀学園(滋賀1位)、大阪桐蔭(大阪3位)までは確実で、8強止まりだった4校で、残る3枠を争うことになります。
試合運びから、大阪桐蔭と熱戦だった智弁学園(奈良2位)がまずは有力で、続いて滋賀学園と1−0の接戦を展開した報徳学園(兵庫2位)もかなり有利になりました。
大阪大会で履正社を破って予選1位だった上宮太子は、初戦を突破したものの、神戸国際大付に痛恨のコールド負け。
8強組の序列では7番目以内ですが、「一般枠で同一都道府県から3校を選出しない」という「3校ルール」により、脱落ということになります。

以前にも指摘しましたが、太子は桐蔭と直接対決をしておらず、結果的に両校が国際に敗れたため、試合内容を比較できるくらいの接戦であれば太子がひっくり返せる可能性もあったのですが、コールド負けはいかんともしがたいですね。

もう1校の高田商(奈良2位)にチャンスが増したという見方もできますが、履正社にコールド負けしたこと。
奈良の2校がいずれも8強止まりだったことを考え合わせると、すんなり決まるかどうか。
大体、府県代表が8強で消えた場合は、いずれか1校というのがかつての7枠時代からの傾向で、準々決勝の試合内容と予選での直接対戦が判断材料になります。

智弁と高田商を比較すれば、準々決勝は桐蔭に4−6の智弁に対し、高田商は履正社に0−7の8回コールド負け。
奈良の決勝でも智弁が勝っていて、高田商が智弁を上回るという要素は見出せません。

毎年述べていますが、近畿のセンバツ選出において、「1勝」は必要条件ですが、今年、報徳が延長14回の熱戦惜敗で選出漏れしたように、『8強止まりだったら、落とされても仕方がない』ということです。

また、仮に奈良から2校になると、7校中、大阪、兵庫、奈良が2校、滋賀1校になって、京都、和歌山なし、ということで地域バランスが悪くなります。
3校がいずれも初戦敗退した京都、和歌山がここに入っても不思議ではありません。
順当なら候補は、予選1位の東山(京都)と和歌山東で、高田商を含めた3校での争いになるのではないでしょうか。

今年の選考では、近畿で1勝したとは言え、コールド負けした市和歌山が、「地域性」で選出されたことも考え合わせると、準々決勝でのコールド負けがあまり大きなダメージになっていないとすれば高田商。
増えた1枠を、今年の例に倣って地域バランスに、と考えれば京都か和歌山という選択もあります。
履正社の活躍で、増枠になったことは素晴らしいことですが、選考会は実に悩ましいです。
どのような判断がなされるか、注目しています。

更新:2016年11月9日
秋の高校野球も各地区大会が終了し、今週末の神宮大会を残すのみとなりました。

5日に決勝が行われた近畿大会は履正社(大阪2位)が、神戸国際大付(兵庫1位)を8−2で破って優勝。
前チームに続き、春秋で近畿の頂点に立ちました。

準決勝では、大阪桐蔭(大阪3位)と神戸国際大付が当たり、両校ともエースを温存。
9回に2本塁打で国際が逆転勝ちしました。

履正社は、滋賀学園(滋賀1位)に、エースの竹田くんが15安打を浴びましたが、6−3で振り切りました。
9回には1点を失ってなお無死満塁と攻められましたが、エースの踏ん張りが見事。
試合も主将の若林くんが3ランを放って流れをつかみました。
この試合は、両校が主戦投手を先発させ、力のこもった攻防で、準決勝に進んだ4校は、チームのタイプは異なりますが、センバツでも活躍が期待できそうです。

優勝した履正社は、近畿代表として神宮大会に進みますが、初戦の相手が仙台育英(東北・宮城)で、ここを突破すれば福井工大福井(北信越・福井)との対戦。
近畿の決勝で好投した田中投手もメドが立ったのは好材料。
優勝まで4勝は厳しいですが、近畿に初の「神宮枠」をもたらして欲しいものです。

神宮枠の創設以降、神宮王者はセンバツで優勝できていませんが、昨年優勝の高松商(四国・香川)は、今年のセンバツで準優勝していて、この大会での活躍がセンバツに結びつくことははっきりしています。
全国的には常連校の活躍が目立ち、現状、春夏甲子園未経験は市立呉(広島)だけになりそうです。
九州と近畿は特定の府県が上位を占め、九州は福岡の1、2位。4強に熊本2校。

近畿は大阪2校が確実で、兵庫も2校が有望。
逆に和歌山と京都がセンバツなし濃厚となっています。

関東は群馬が2校確実。
あとは抱き合わせの関東・東京は、東京の決勝が大激戦となったことから、優勝の早稲田実は確実として、準優勝の日大三と関東5校目の比較は非常に難しいです。
関東の5番目予想は慶応(神奈川1位)と山梨学院(山梨1位)で、この3校にどう優劣をつけるか、注目したいところです。

中国・四国は、お互いの地区の3番手を比較します。
中国は準決勝の内容から創志学園(岡山3位)が鳥取城北(鳥取1位)をややリードか。
四国は予選1位が全て初戦敗退という波乱の中、経験豊富な明徳義塾(高知2位)が圧勝。
2位の帝京五(愛媛2位)も昭和44年(1969年)以来のセンバツが有望で、3番手は英明(香川3位)と済美(愛媛3位)の争いです。
中国も四国も試合を観ていないので、なんとも言えませんが、特に四国は39年前のセンバツ準優勝で夏の高知でも甲子園まであと一歩に迫った中村。

今センバツ準優勝の高松商、センバツ優勝経験のある宇和島東(愛媛)の人気公立校が1位。
徳島は甲子園経験のない私学・生光学園が1位と、楽しみが多かったのですが、壁は厚かったようです。

抱き合わせの地区は、いずれかが神宮枠を獲得した場合、逆の地区が抱き合わせ枠を獲得することが通例で、今年も四国が神宮枠を獲得したため、中国に3校目(四国3・中国3)がいきました。
その意味で、神宮枠はある種、理不尽な要素を孕んでいて、あまり感心しません。
それでも今年の高校野球の最後を飾る試合ですので、注視したいと思います。

更新:2016年11月2日
先週末、近畿大会は準々決勝を終え、ベスト4が出揃いました。
1週目から地元・和歌山と京都勢が不振で、8強に1校も残ることができず、センバツ出場が困難になりました。

土曜日は1回戦の残り2試合と準々決勝1試合が行われました。
この日は非常に風が強く、打者有利とあって、投手泣かせの展開になり、出場した6チーム全てがホームランを放ちました。


まず、地元の大声援を受けて智弁和歌山(和歌山3位)が登場し、センバツ8強のバッテリーを擁する滋賀学園(滋賀1位)と対戦。
豪快なホームランの応酬にスタンドはヒートアップしました。
初回、智弁和歌山は先頭の蔵野くんが神村投手の初球をとらえ、レフトに叩き込みます。
さらに1年生の3番・林くんが変化球をライトオーバーのソロホームランと、2アーチで先制します。
林くんは第2打席でもセンターの場外に消える2ランを放って、序盤で優位に立ちました。

しかし、「今日は7点取れ」と山口監督から試合前に言われていた滋賀学園打線も負けていません。
すぐさま2番・小浜くんの2ランと後藤くんの二者連続ホームランで追いつきます。
智弁和歌山は6回にも林くんがタイムリー二塁打で2点を勝ち越し、神村くんをKOしました。

滋賀学園13−6智弁和歌山 滋賀学園は武井くんが2ランを放ってコールド成立。実に7本のアーチが飛び交った試合は、ホームランで始まり、ホームランで終わりました。
それでも滋賀学園はその裏に代打策が的中するなどして追いつくと、1番・眞藤くんが勝ち越し2ランを放って、この試合初めてリードを奪います。
勢いづく滋賀学園は、7、8回にも猛攻で、最後は4番・武井くんの2ランで13−6と8回コールド勝ちを収めました。

この試合は両軍あわせて7本のアーチが乱れ飛ぶ空中戦で、打ち負けた智弁和歌山の高嶋監督は、「完璧に打たれましたね。バッテリーが若い(ともに1年)ので、逃げていた」と若いチームの課題を口にしていました。
2本塁打5打点の林くんは、「チャンスで打てる打者になりたいです。ホームランよりチャンスで打てた6回の打撃が良かった」と振り返っていました。
投手や中軸が1年生の智弁和歌山ですから、今後の成長が楽しみです。


報徳学園9−7東山 中盤で優勢の東山は5回、大杉くんがタイムリーを放って3点をリードしましたが、投手陣が踏ん張れず、逆転負けを喫しました。
続く試合は7年連続の近畿大会出場・報徳学園(兵庫2位)と20年ぶり出場の東山(京都1位)が対戦。
東山が初回、先頭の田中くんのホームランで先制しますが、報徳も4連打ですかさず逆転。
東山が3回に守備の乱れをついて逆転すると、報徳も反撃し、序盤から激しい攻防を繰り広げます。
東山が5回に1年生捕手の大杉くんのタイムリーなどで2点を奪い、5回を終わって7−4と東山が優位に試合を運びます。

報徳は先発の西垣くんから池上くんに継投。これが試合を分けました。
池上くんの好投にバックが応え、7回に3番・片岡くんが同点3ランを放って、徐々に報徳ペースに。
東山も先発の金和くんから1年生の小山くんにスイッチしますが、勢いづいた報徳打線が一気に逆転し、そのまま押し切りました。

6回以降は完全な報徳ペースで、敗れた東山の足立監督は、「うちの金和も黄信号が出ていたんですが、引っ張りすぎました。相手に勢いがいっている中で小山を出すことになって、メンタル面のケアが万全ではありませんでした」と残念そう。
「6回からスパッと池上くんに交代させて、何とか流れを変えようとされていましたね」と相手の報徳・永田監督の采配も勉強になったようで、「近畿のレベルを痛感しました」と翌日に26歳の誕生日を迎える若い指揮官は悔しさをにじませていました。


これで8強が出揃い、いよいよ次の試合からセンバツ当確ラインとなるベスト4を懸けた戦いが始まります。


大阪勢が予想通り3校とも勝ち上がり、4強に3校が残るとややこしいことになります。
一般枠で同一都道府県から3校の選出ができないからです。

大阪桐蔭6−4智弁学園 智弁のエース・松本くんは力のある速球で大阪桐蔭と相対しましたが、序盤の4失点が最後まで響きました。
準々決勝の最初の一戦は、今春センバツ覇者の智弁学園(奈良1位)と大阪桐蔭(大阪3位)の顔合わせ。
立ち上がり、桐蔭は智弁の本格派・松本くんを攻め、4安打を集中して3点を先制します。
2回は2死から松本くんがエラー。
この走者を初めて4番に入ったスーパー1年生の根尾くんが還し、突き放します。
根尾くんは7回にも試合を決定付けるホームラン。
ショートの守備も万全で、底知れぬポテンシャルをうかがわせます。

智弁も甲子園で4番を打ち、秋は1番を任される福元くんの3安打1本塁打2打点の活躍で終盤に盛り返しますが、6−4で桐蔭が逃げ切りました。
昨年も同じ準々決勝で当たり、桐蔭が勝ちましたが、今年もよく似た展開で、突き放されても智弁が諦めずに挽回し、力のあるところを見せました。
智弁の小坂監督は、「2回のエラーからの失点が最後まで響きました。立ち上がりに失点しましたが、松本は粘り強く投げられていた」と振り返り、チャンスで凡退、拙い守備が失点につながった太田くんが泣きじゃくっているのを、懸命に慰めていました。

桐蔭の根尾くんは、「桐蔭の4番なんて想像もつきませんでした。さすがに第1打席は力が入りましたが、4番だから大振りすることはありませんでした」と冷静そのもの。
今後の試合で、146キロを投げるという投手・根尾が見られるか、注目です。


日曜日も重要な3試合。
まずは、神戸国際大付(兵庫1位)と上宮太子(大阪1位)の好カード。
太子が初回に満塁から当たり損ねのゴロで二者が還る幸運なタイムリー内野安打で、初戦完封の国際・黒田くんから先制します。

国際は、3回に4番・猪田くんの同点アーチが飛び出し、序盤はほぼ互角。
6回に太子が、黒田くんの暴投で勝ち越す絶好の展開に持ち込みますが、頼みのエース・森田くんが踏ん張れませんでした。
無死1、2塁から5番・北山くんが右中間フェンス直撃のタイムリーで逆転すると、国際打線に火がつきました。
何と、打者15人の猛攻で一挙9得点。
結局7回コールドの11−3で国際が4強に進出しました。
太子の日野監督は、「(6回の)1点を守りにいくというのはやはり無理でした。森田は考えてよく投げていたんですが」と残念そうな表情で話していました。

神戸国際大付11−3上宮太子初回に失点した国際は、主砲・猪田くんの一発で同点に。6回には一挙9点の猛攻で2試合連続のコールド勝ちを収めました。
一方、国際の青木監督は、「北山にはバントさせようかとも思ったんですが、目と目が合って、打てそうな感じがしたんで『いけ』と。猪田の一発が大きかったですね」とにんまり。
猪田くんは、兵庫大会の決勝で顔面に死球を受け骨折。まだ左目の視力が回復しきっていないようです。
この日もインコース攻めに遭いましたが、「怖さはないです」と闘志も抜群です。

この試合は、6回の表までは互角で、堰を切ったように大量点が入りました。
前日の東山といいこの日の太子も13年ぶりの近畿大会で、経験の豊富さが相手との差になった印象。
同じ大阪でも、大舞台を数多く踏んでいる桐蔭や履正社などは試合運びにどっしりした安定感があります。

第2試合には履正社(大阪2位)が登場し、初戦で劇的なサヨナラ勝ちを演じた高田商(奈良2位)と対戦。
初回に履正社が四球の走者が暴投で還ってノーヒットで先制。
その後は、高田商の左腕・古川くんに抑えられていましたが、4回にエース・竹田くんのホームランなどで3点を追加。
竹田くんは投げても8回目まで2安打に封じる危なげない内容で、相手に流れを渡しません。
8回には連打で差を広げ、最後も竹田くんがタイムリーを放って、7−0の8回コールドで試合を終えました。
高田商の赤坂監督は、「(竹田投手の)スライダーを絞りきれず、足を使った攻撃ができませんでした。
古川はよく粘って投げていたんですが、8回は外しにいったタマを打たれたりして、投手も複数必要だと痛感しました」と課題を口にしていました。
投打に活躍の履正社・竹田投手は、「1打席目からいい感じだったので、体をうまく回転させて打てました。ピッチングはまっすぐが走っていて、調子がいいなと思って投げていました。最速は143キロですが、最終的には150キロオーバーが目標です」と手応えを感じているようでした。
最後の試合は滋賀学園と報徳学園。

履正社7−0高田商高田商の古川くんは、粘り強い投球で7回まで4失点ながら3安打7奪三振の好投。打線の援護があれば違った展開になったはずです。
昨秋も準々決勝で対戦し、延長14回、1−0で滋賀学園が勝って、敗れた報徳がセンバツ漏れするという因縁のカードです。
この日の滋賀の先発は前日に好リリーフした棚原くん。
エースの神村くんと同じ沖縄出身です。
滋賀はこれまた沖縄出身の5番・知念くんが2回に先制アーチを放って棚原くんを援護。
棚原くんも4回まで報徳をパーフェクトに抑え、滋賀が優位に試合を進めます。
報徳は5回に初めて得点圏に走者を送りますが、滋賀の堅守に阻まれ併殺。
7回にも先頭がヒットで出塁しますが、飛び出した走者が捕手・後藤くんの牽制に刺され、好機を広げられません。


滋賀学園1−0報徳学園報徳のエース・西垣くんは前日の東山戦とは別人のような投球で、智弁和歌山から13点を挙げた滋賀学園をホームランの1点に抑え、センバツに夢をつなぎました。
結局、棚原投手が報徳に三塁を踏ませず、3安打完封。
滋賀学園が去年同様、1−0で勝って2年連続センバツに大きく前進しました。
報徳の永田監督は、「(投手の)西垣はよく投げましたが、相手投手が予想以上によかった。7回の牽制死はサインミス。このチームは練習試合からサインミスが多すぎる」とおかんむり。

一方、難敵を2年連続で破ってセンバツを確実にした滋賀学園の山口監督は、「棚原は経験がなかっただけ。去年から春まで神村が頑張ってくれて、夏にベンチを外された棚原がよく成長しました。精神的に甘さがあったのが、ここへきて解消されました。
これで(神村と)ダブルエースです」と胸を張っていました。
公式戦で9回を初完封という棚原くんは、「(監督から)投げっぷりをよくしろ、打者に向かっていけ、と言われています。センバツでは先輩たちのベスト8を超えたい」と早くも甲子園へ思いを馳せていました。


これで4強が決まり、準決勝は大阪桐蔭−神戸国際大付、履正社−滋賀学園の組み合わせになりました。

大阪勢のセンバツ争いは、上宮太子が国際にコールド負けしたことから大きく脱落。
同じ負けるにしても、桐蔭が国際にも負ける可能性があるため、試合内容での比較に持ち込めれば大阪1位がモノを言う状況も考えられましたが、太子と桐蔭は直接対決しておらず、近畿で一段上までいった桐蔭が圧倒的に有利。
したがって、大阪の2校と予選1位の国際、滋賀学園は、今後の試合を問わずセンバツは確実です。

残る2校は、チーム力が高い智弁学園と、滋賀学園と接戦を演じた報徳になるでしょう。
公立の高田商を推す声も出ると思いますが、奈良2校がいずれも8強止まりだったことやコールド負けしたこと、1位校との連日の試合で報徳が好内容だったことから奈良のアベック出場は無理があるかと思います。

今後、近畿代表が神宮枠を獲得した場合は、一般枠扱いになりますから大阪から3校は選べず、神宮枠は高田商と、京都大会で強豪を全て破って報徳と熱戦だった東山の争いかと思います。
地元の和歌山勢は、他府県の代表に比べて投手力が不安定で、3校とも攻撃陣の頑張りに応えられませんでした。

更新:2016年10月18日
近畿大会の組み合わせが決まりました。
22日に和歌山市の紀三井寺球場で開幕します。
近畿のセンバツ一般枠は6校ですから、ベスト4進出が確定ラインになります。
ただ、同一府県から2校まで、という内規がありますから、4強に3校残る府県が出てくるとややこしいことになります。

組み合わせは以下の通りです。


A智弁学園(奈良1位)−京都翔英(京都2位)
B大阪桐蔭(大阪3位)−龍谷大平安(京都3位)
C神戸国際大付(兵庫1位)−近江(滋賀2位)
D上宮太子(大阪1位)−高野山(和歌山2位)
E育英(兵庫3位)−履正社(大阪2位)
F和歌山東(和歌山1位)−高田商(奈良2位)
G滋賀学園(滋賀1位)−智弁和歌山(和歌山3位)
H東山(京都1位)−報徳学園(兵庫2位)
準々決勝A−B、C−D、E−F、G−H


昨日掲載した抽選方法に誤りがあって、2校出場の滋賀と奈良は別ゾーン、という配慮はしていないようです。
ここ数年、2校出場府県はきれいに分かれていましたし、今回も分かれていますが。

まず智弁学園と京都翔英は、今夏甲子園代表同士。福元くん、太田くんら打線の軸が健在の智弁が有利で、翔英は投手陣の踏ん張りに期待です。
大阪桐蔭と平安は3位同士とは言え、豪華なカード。
両校とも1年生の逸材が多く、予選では経験不足も垣間見えました。

平安の小寺くん(1年)の投球がカギで、桐蔭打線につかまるようだと苦戦は免れないでしょう。
平安は、主砲・岡田くん(2年)が打線を牽引できるような展開に持ち込めれば打ち合っても互角に渡り合えると思います。
ただ、両校とも予選3位の成績から、2勝が必要かと思います。

次のゾーンは神戸国際大付と上宮太子の4強争いか。
国際は左腕の黒田投手が安定していて、堅実な野球が持ち味。
近江は左の好打者が多く、黒田くんの低めの変化球にバットが出るようだとつながりを欠くことになります。
また、1年生を軸にした4投手の継投も近江の特長です。
上宮太子は、エース・森田くんが安定し、堂々の大阪1位。
智弁和歌山を圧倒した高野山の打力がどこまで通じるでしょうか。

後半のゾーンのE、Fは履正社が4強の最短距離に。
大阪大会で桐蔭を圧倒しながら上宮太子に完敗と、まだまだ試合運びに安定感がない印象ですが、安田くんや若林主将ら夏の大舞台を経験した中軸打者は、今大会屈指。
育英としてはエース・野上くんが粘って得意の接戦に持ち込めるか。
公立同士となった和歌山東と高田商はチームカラーは違いますが総合力は互角。
投手力では、安定感のある左腕・古川くんが大黒柱の高田商が上回りますが、終盤の逆転で県大会を制した和歌山東は粘って得意の終盤勝負に持ち込めれば、ホーム球場のアドバンテージも生かせるでしょう。

最後のゾーンは粒揃いの激戦で、経験値では滋賀学園が一番手。
まずは夏の甲子園初出場時に洗礼を受けた智弁和歌山という難敵が待ち構えます。
智弁和歌山は投手力に不安があるため、打ち合いの展開に持ち込みたいところですが、高野山戦のように序盤で離されると厳しい試合になる可能性も。

滋賀学園は、打線も強力で投打のバランスでは今大会随一です。
京都大会で強豪を次々に破った東山は、試合巧者の報徳学園相手という厳しい抽選運。
報徳はスケールこそ小粒ですがよくまとまっていて、ミスの許されない試合を強いられそうです。
滋賀学園と報徳が次戦で当たれば、昨年、延長14回の死闘(1−0で滋賀学園の勝ち)の再現になります。
全般的には京都勢が非常に厳しい組み合わせ。
力のある大阪勢が揃って初戦を突破した場合は、準々決勝が大きなウエイトを占めます。

更新:2016年10月17日
22日に開幕する秋の近畿大会出場校が決まりました。
予選ラストとなった大阪大会は、上宮太子が履正社を打力で圧倒して優勝。
3位の大阪桐蔭とともに近畿出場を決めました。
土曜日に行われた「大阪2強」の履正社と桐蔭の試合は、先手先手で攻めた履正社に軍配が上がりました。
近畿大会出場校は以下の通りです。


滋賀=1位・滋賀学園、2位・近江
京都=1位・東山、2位・京都翔英、3位・龍谷大平安
大阪=1位・上宮太子、2位・履正社、3位・大阪桐蔭
兵庫=1位・神戸国際大付、2位・報徳学園、3位・育英
奈良=1位・智弁学園、2位・高田商
和歌山=1位・和歌山東、2位・高野山、3位・智弁和歌山


抽選は、まず1位校を3校ずつ2つのブロックに分け、そのあと2位校を反対側のゾーンに分けて抽選します。
1、2位の対戦が決まったあと3位の4校を抽選しますが、同府県の対戦を避ける必要があることから、チームによっては入るところが限定されることもあり得ます。
そのため、抽選順などの調整が行われているようです。
今回は3位が4校とも甲子園優勝経験校と豪華で、最近では最も抽選に左右される近畿大会になりそうです。

1位校で、前評判通りだったのは滋賀学園と智弁学園。
有力視されていたのは国際と和歌山東ですが、1位になっても下位校で強いところと当たってしまえば、アドバンテージはあまりないとも言えます。

京都と滋賀の予選を見に行きました。
京都は東山が強豪を連破しました。
二次戦も峰山、福知山成美、平安、翔英と、甲子園経験校ばかり。
4月に就任したばかりの25歳の足立監督は、「当初はピッチャーが不安定でしたが、(エースの)金和に自覚が出てきて、しっかり投げられるようになってきました」と好調の要因を挙げていました。
1年生捕手の大杉くんが落ち着いていて、1番打者の田中くんが打線を牽引します。

平安は、原田監督が、「2年生が全然」の嘆くように、エースの小寺くんをはじめ、1年生がレギュラーの過半数という若いチーム。
そのため、短期間で大きく伸びる要素もあって、近畿大会での巻き返しにも注目です。

滋賀は滋賀学園と近江という予想通りの決勝カード。
近江は1年生3投手の継投が決まって、9回2死までリードしましたが、滋賀学園の3番・後藤くんに打たれて延長へ。
近江はよくピンチを凌ぎましたが、14回に力尽きました。

滋賀学園は、センバツ8強の神村くんと後藤くんのバッテリーが健在で、サヨナラ打を放った小浜くんも前チームからのレギュラー。
攻撃では20残塁と攻めあぐね、山口監督は、「打線のつながりはこのチームの方がいいと思うんですが、打順を迷ったのが失敗でした」と苦笑いしていました。
神村くんを救援した棚原くんが9イニングで13三振を奪い、2本柱に成長したのが大きいですね。
二人とも沖縄出身で、ライバル心もあるのでは?

近江は3投手を始め、1年生が多く、試合を重ねるごとにチーム力が向上しているようで、多賀監督は、「いい試合でした。9回に打たれた場面は、1年生(佐合投手)には酷だったかと思います。
最後に投げた2年生の横田は球威があるので、いつも抑えをやらせています」と4番手で投げた上級生の奮起に期待しているようでした。
18日の夕方には抽選結果が判明しますので、速報します!



プロフィール

森本 栄浩Photo
名前:森本 栄浩
生年月日:1961年10月4日
入社年:1985年
出身都道府県:滋賀県
出身大学:関西学院大学
趣味:商店街めぐり
何でもひとこと:高校野球の事なら何でも答えられます。甲子園常連校の校歌が歌えます。

担当番組


森本 栄浩アナが亀井 希生アナを30秒で紹介します!