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田丸 一男アナウンサーのブログ

田丸一男のことばエッセイ

球活

更新:2017年1月17日
「婚活」「就活」に続き「球活(きゅうかつ)」が登場しました。野球・ソフトボールの用品メーカー21社がタッグを組んで、競技の普及促進を目指す「野球・ソフトボール活性化委員会(球活委員会)」を設立しました。どんな活動をするのでしょうか?

★野球人口の減少ストップへ「球活委員会」発足

野球人口の減少が深刻です。特に中学生の軟式野球では顕著で、2009年の30万7053人を境に減少を続け、2016年は18万5413人まで減っています。この減少は今後、硬式の高校野球人口減少につながる可能性があります。

そこで、野球用品メーカー21社は「野球・ソフトボール活性化委員会」(通称:球活委員会[球活])をつくり、幼児、小学生向けの用具を開発したり、8月9日を「野球の日」として指導者や審判員の養成、父親を対象にキャッチボール講座を行ないます。さらに小学生を含む親子ペア1万人をプロ野球公式戦に招待するキャンペーンを行います。

2020年東京オリンピックでは野球・ソフトボールも正式競技に復活し注目を集めていますが、一方で少子化が進み、野球人口はそれ以上のペースで減っていて、サッカーと(競技人口が)逆転している状況です。「球活」が功を奏するでしょうか。まさに危機的な状況なんです。

焦眉とは

更新:2017年1月16日
共産党の党大会が、民進党などの代表者が初めて出席して始まり、志位委員長は「戦後初めて、焦眉(しょうび)の課題として、野党連合政権』を作る可能性が生まれている」と述べました。耳慣れない言葉ですが、焦眉とはどういう意味でしょうか?

★まゆ毛を焼くほどに火が近づく状態=危険がさし迫ったこと

ことわざに「焦眉(しょうび)の急」があります。ことわざ辞典によりますと、「非常に差し迫った危険、問題を抱えていることのたとえ」とあります。

眉毛(まゆげ)が焦げるほど近くまで火が迫っていて、きわめて危険な状態である意味から。「切迫する事態とはどんな事だ?」との問いに対して、「火が眉をやく時だ」と答えたという中国の禅問答故事のことばに由来します。

吹きだまり

更新:2017年1月16日
大雪のニュースで、気象庁が暴風雪による視界不良や吹きだまりに警戒が必要と呼びかけていました。「吹きだまり」について調べました。

★雪などが風に吹かれて1か所にたまったところ

「吹きだまり」を辞書で調べると、雪・落ち葉・ごみなどが、風によって一か所に吹き寄せられた所とあります。

このうち「雪による吹きだまり」は吹雪や地吹雪のときに起こります。風で飛ばされた雪が建物や車などの風を遮る場所に集まってできます。

車は短い時間で全体が埋もれてしまい、動けなくなることがあります。マフラーの排気口が雪で詰まると、車の排ガスが逆流し、一酸化炭素を吸い込む危険があるため、動けなくなったときは、車のエンジンを切るか、排気口の除雪を頻繁に行って救助を待つべきといいます。視界も悪くなるため、車で走っていて前にできた「吹きだまり」が見えずに突っ込んで動けなくなる恐れがあります。

「吹きだまり」はどういうところにできるのでしょうか?風下の建物のかげ、風上の壁から少し離れたところなど、風速変化の激しいところに吹きだまりができます。 吹きだまりは、でき始めるとどんどん成長し予想以上に大きくなるものだそうです。

雪の多い北海道などの気象台では、吹きだまりで立ち往生した場合に備えて、車内に「防寒具や長靴、手袋、スコップ、飲料水」などを装備するよう呼びかけが行われています。

「享年」「行年」の違い

更新:2017年1月16日
墓石をみると、墓によって、亡くなった方の年齢の記し方が「享年」「行年」の両方があります。今では「行年」が主流だといいますが、どういう違いがあるんでしょうか?

★「享年」は数え年、「行年」は満年齢

国語辞典で調べると次のように記されています。

●享年(きょうねん)・・・(天から享[う]けた年の意)  死んだ者がこの世に生きていた年数。死んだ時の年齢。

●行年(ぎょうねん)・・・この世に生れてから経過した年数。特に、死んだ時の年齢。

「享年」は「天から授かった・・・」、「行年」は「この世に生まれた・・・」とあるように、「数え年」か「満年齢」かの違いと言えます。

「数え年」は生まれた時点で1歳、以後1月1日を迎えるごとに1歳プラスします。これは仏教独特の考え方で、命が誕生するのは母親のお腹の中にいるとき、胎内にいる時間を「0歳」として生まれた時点では1歳で、正月に、年を取るのは「歳神様が、正月にやってきて、1つ歳を頂く」という考え方からです。「満年齢」とは誕生日後の年齢ではなく、現時点の年齢のことです。

今では「満〇歳」という言い方が主流ですが、私が子どものころには年齢を「数え年」で語る人はちらほらいました。「数えで55歳、満だと54歳」のような言い方です。

1950年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定され、国や地方公共団体の機関では「満年齢」の使用を義務付け、「数え年」を用いる場合は、明示することとあり、それ以前、戦後しばらくまでは数え年も一般的だったということです。

「3羽」の読み方

更新:2017年1月16日
兵庫県伊丹市の池で見つかったコブハクチョウ3羽の死骸から、簡易検査の結果A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ました。「3羽」の読み方は「さんば」だと思うんですが、後輩たちは「さんわ」と清音で読んでいました。こうした例は増えている気がします。

★濁音・半濁音でなく「清音」発音する人が増えている

国語辞典で「羽」を調べると、用例で「にわとり三羽(サンバ)」(大辞林)となっていて「さんば」と濁るのが伝統的用法のようです。1976年〜78年に流行した「電線音頭」(歌:伊東四朗さん・小松政夫さんほか)では「♪電線に雀(すずめ)が三羽(さんば)止まってた〜」でした。三羽烏(特定の分野での優れた3名のこと)という言葉も「さんば」がらすですよね。

ところが最近は3階、3軒、3足など濁らずに「清音」で発音する人が増えています。また3分、3発も「ぷん」「ぱつ」と半濁音でなく、「3ふん」「4はつ」と発音する人が多いのです。

同じような例で、「バッグ」を「バック」、「バッジ」を「バッチ」と言うのを耳にすることがあります。いずれも最後の濁音が清音化しています。



プロフィール

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名前:田丸 一男
生年月日:1960年9月11日
入社年:1991年
出身都道府県:大阪府
出身大学:関西学院大学
趣味:ワインとイタリアン、クラシック音楽鑑賞、日本美術と印象派絵画
何でもひとこと:寝起きの良さが強み、朝一番からしっかり声が出せます。ナレーションにはこだわりがあって、硬派から軟派までOK。
もう9年、チェロ演奏が趣味。クラシック音楽が頭に常に流れていますし、庭の草むしりをしながらモーツァルトを口ずさみます。アイロン掛けや料理など家事が好きで、妻からは重宝がられていると思います。

担当番組

  • VOICE(月・火:ナレーション)

田丸 一男アナが千葉 猛アナを30秒で紹介します!