自家移植 他家移植

2017年3月29日

他人に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞を使って、重い目の病気の患者を治療する他家(たか)移植と呼ばれるタイプの世界初の手術を、理化学研究所などのチームが実施しました。「自家(じか)移植」「他家移植」について調べました。

★自己以外の組織を移し変える「他家(たか)移植」

移植は提供者(ドナー)から受給者(レシピエント)に組織や臓器を移し植えることです。自家(じか)移植患者自身の組織をその患者の体の他の部分に移植すること。他家(たか)移植自分以外の臓器を自分に移植することです。

患者自身のiPS細胞を使う「自家移植」は拒絶反応を回避できる半面、多くの時間とコストが掛かります。一方、備蓄したiPS細胞を使う他家移植が実現すれば、費用と期間を大幅に削減できるのです。今回使われたiPS細胞は、特殊な免疫のタイプを持つ人から京都大学が作り出し、凍結保存しているもので、拒絶反応をおこしにくい上、解凍して培養すれば、ほぼ無限に増やせます。このため、同様の症状に苦しむ多くの患者に使う事が可能で、3年前の患者本人のiPS細胞を使った「自家移植」の際には、費用がおよそ1億円かかったのに比べ、10分の1程度にまで抑えられると期待されています。

ラッセル

2017年3月28日

栃木県那須町スキー場で高校生らが雪崩に巻き込まれた事故は、当初は登山を予定も悪天候のため「ラッセル」という訓練に変更しました。「ラッセル訓練」について調べました。

★雪を踏み固めながら登っていく冬山登山の技術

ラッセル訓練の名前はラッセル車に由来します。ラッセル車といえば機関車の前に付けて雪をかき分けて列車が進めるようにする車両のことです。鋤のような形の「排雪板」(ラッセルヘッド)があって、雪を両側に豪快にはね飛ばし、雪煙をあげて除雪します。名前はラッセル車を開発したアメリカのラッセル社に由来します。

ラッセル訓練はこのラッセル車のように雪山の雪を掻き分け、踏み固めながら登っていく冬山登山の訓練の事です。目の前の雪を掻き分けてどんどん山を登っていきます。

破産 倒産

2017年3月28日

航空券の発券トラブルが続いていた旅行代理店「てるみくらぶ」破産手続きを開始しました。負債総額はおよそ150億円、影響を受ける顧客は8万人から9万人にのぼる見通しです。「破産」と「倒産」はどう違うんでしょうか?

★「破産」は手続きのこと 「倒産」は経営破たん状態のこと

「破産」は、返済ができなくなって立ち行かなくなった状態を清算するために取る手続きのことです。会社なら事業を続けていくことができなくなったということを裁判所に申し立てて、会社の財産をお金に換えてから支払いに充てて、財産を清算する手続きを取ります。個人でも借金が多すぎて支払いきれなくなった時などに破産手続きを行うことがあります。

「倒産」は、企業の経営状態が大変に悪化して立ち行かなくなり、つぶれてしまうことです。また、それに伴って行われる破産手続、民事再生手続、会社更生、特別清算といった債務整理全般を指します。会社の経営が破たんしてしまった状態を広く指す言葉として使われています。

「倒産」経営破たんの状態を広く指していて、そのなかに「破産」という手続きがある、というイメージです。

懸賞金

2017年3月27日

大相撲春場所新横綱の稀勢の里歴史に残る見事な逆転優勝でした。この場所の懸賞の総本数は1707本となり、地方場所で最多となったそうです。大相撲の懸賞について調べました。

★熨斗袋には、現金3万円が入っている

大相撲の取り組みでは、その一番に懸賞金がかけられることがあります。取り組み前にスポンサーや商品名が書かれた懸賞旗を呼出(よびだし)が持って土俵を野周りを1周します。懸賞金は1本6万2000円です。懸賞を出せるのは企業や団体のみ。基本的に個人名では出せません。協会の手数料が5300円勝ち力士の手取りは3万円です。残りは日本相撲協会獲得者本人名義の預かり金として天引きして、引退後に本人渡されるそうです。

ひとつの取り組みには懸賞は50本までと制限が設けられていますが、今場所、稀勢の里の取組に懸けられた懸賞は合計で521本だったといいます。ちなみに勝った力士が懸賞金を受け取る時の作法を「手刀(てがたな)を切る」といい、五穀の守り神に感謝する礼儀となっていて、軍配に向かって左→右→中の順に手刀を切ります。

香港行政長官

2017年3月27日

26日に投票が行われた香港の行政長官選挙では、前の政府ナンバー2の政務官の林鄭月娥(りんてい・げつが)氏が初当選しました。香港の行政長官について調べました。

★「これは選挙ではなく、中国政府による指名だ」との批判も

香港の行政長官中国の香港特別行政区の首長(しゅちょう)です。香港がイギリスから中国に返還された際に、植民地時代の香港総督の役職が廃止されたかわりに設けられたポストで任期は5年です。

約500万人の有権者が一票を投じる直接選挙ではなく、産業界などの代表や議員からなる選挙委員(定数1200人)による投票で、中国とビジネス面で関係の深い業界団体の代表ら親中国派が8割以上を占めています。過半数を得た候補者が中国政府に任命されます。普通選挙の導入は早くても2022年の長官選になる見通しです。

2014年9月、香港中心部の道路を79日間にわたって占拠した民主化要求運動「雨傘革命」は今回2017年の行政長官の選挙に関して、中国政府が自由な立候補を阻む選挙制度を決定したため起こりました。警察の催涙スプレーに、民主派のデモ隊が雨傘を開いて対抗したことから、「雨傘革命」と呼ばれます。