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近畿大会組み合わせ決まる

2017年10月17日

21日に開幕する秋季近畿大会(大阪・舞洲)の組み合わせが決まりました。
A智弁和歌山(和歌山1位)-履正社(大阪2位)
B法隆寺国際(奈良3位)-比叡山(滋賀2位)
C乙訓(京都1位)-神港学園(兵庫3位)
D智弁学園(奈良1位)-西脇工(兵庫2位)
E近江(滋賀1位)-日高中津(和歌山2位)
F明石商(兵庫1位)-彦根東(滋賀3位)
G大阪桐蔭(大阪1位)-京都翔英(京都2位)
H近大付(大阪3位)-高田商(奈良2位)
準々決勝A-B、C-D、E-F、G-H
抽選は、予選1位を3校ずつ均等に分け、2位校と決勝まで当たらないように振り分けます。残る3位4校は、初戦で同府県対決にならないよう配慮して、制約のあるチームから順に抽選(一応、順序抽選はありますが)していきます。今回は1位校の充実が目立ち、公立が7校と例年以上に多いのも特徴です。下位(2位以下)でも履正社はトップクラスの実力で、いきなり優勝候補の智弁和歌山と当たる目の離せないカードに。初出場の乙訓は、2枚の好投手を擁し、上位進出が期待されます。明石商の加田くん、彦根東の増居くんは近畿を代表する左腕で、投げ合いに期待。一般的に、下位校同士の勝者は、4強入りが必須で、特に近大付と高田商の勝者は上位校の勝ちあがり次第ではありますが、ふたつ勝たないと厳しいと思います。

センバツをめざして!

2017年10月 4日

お久しぶりです。
センバツをめざす近畿各府県の予選も終盤戦に入ってきました。
国体出場を控えた大阪桐蔭、天理(奈良)はそれぞれ準々決勝を終え、桐蔭は4強に残って近畿大会まであと1勝。天理はセンバツ出場の高田商に惜敗し、3位決定戦にセンバツへの望みをつなぎます。
滋賀は台風の影響で進行が遅れ、この週末3連戦で近畿大会出場校が決まります。
A彦根東-伊香
B八日市-比叡山
C近江-膳所
D近江兄弟社-日野
準決勝A-B、C-D
今夏出場の彦根東はエースの増居くんが健在で、安定感で一歩リード。選手層の厚い近江がこれを追う展開です。彦根東が連戦でどんな投手起用をするか、注目です。3年連続のセンバツを狙った滋賀学園は3回戦で近江に敗れました。滋賀は3校が近畿大会に進みます。

京都は順調に試合を消化し、4強が決まりました。京都は2校が近畿大会出場ですから、準決勝を勝ち抜かないといけません。
立命館宇治-乙訓
京都翔英-西城陽
2試合とも私学対府立の対戦。立宇治の里井監督と乙訓の市川監督は鳥羽の先輩後輩(市川さんが1年上)で、ともに名将・卯瀧監督の教えを受けました。投手陣の層が厚い乙訓と、上位打線が好調の立宇治の攻撃力が激突します。翔英は、優勝候補筆頭だった龍谷大平安をサヨナラで破っての進撃。2年連続の近畿出場を狙います。

大阪は、準々決勝組み合わせが以下の通りとなっています。
A履正社-大商大堺
B興国-池田
C近大付-箕面学園
D大阪桐蔭
準決勝A-B、C-D
桐蔭の国体出場で、C-Dは11日(水)に行われる予定です。公立で唯一残った池田は、昨秋も8強に進んでいて、健闘が光ります。相手の興国は49年前の夏の甲子園王者で、古豪復活の兆しが見えます。履正社は投手陣の不安定さが気がかり。桐蔭の実力は群を抜いていて、国体の疲れが出なければ不安材料はありません。投手力のいい近大付も楽しみです。大阪は3校が近畿大会に出ます。

兵庫は強豪がつぶし合い、4強のうち3校が公立と波乱の展開です。
西脇工-神港学園
市尼崎-明石商
優勝候補筆頭の明石商は報徳に完勝。神港学園は初戦で夏の甲子園出場の神戸国際大付を破ると、滝川二、東洋大姫路を連破。ベテラン・北原監督の勇退が決まっていて、「恩師に大舞台を」と選手たちが奮起しています。兵庫は、準々決勝で姿を消しましたが、尼崎小田、淡路三原も健闘し、予選を盛り上げました。3校すべてが公立になるか、神港学園が意地を見せるか、注目です。

奈良は天理が高田商に5-6で敗れる波乱。ライバルの智弁学園は順調に勝ち進んでいて、近畿大会は目前です。
決勝
高田商-(智弁学園-法隆寺国際)
智弁と法隆寺国際の敗者が、天理と3位の座を争います。法隆寺国際は、斑鳩時代にセンバツ出場経験があり、智弁も油断できません。天理は、夏の甲子園で完封勝利の坂根くんが高田商相手に制球を乱し、痛恨の敗戦。これを糧に近畿大会出場、そしてどこまで盛り返せるか。

和歌山は、準決勝進出の4校が決定。今回は2校が近畿大会出場ですから、準決勝敗退は即センバツアウトになります。
智弁和歌山-箕島
和歌山東-日高中津
近年、近畿大会で苦戦が続いている和歌山ですが、智弁和歌山が久々に充実した戦力。夏の甲子園で大阪桐蔭と互角に渡り合ったメンバーを多く擁し、近畿でもトップクラスの戦力。昨年、あと一歩でセンバツを逃した和歌山東や打線好調の箕島もチャンス十分です。

近畿大会は21日から、大阪舞洲で行われます。近畿の一般枠は6校で、4強進出が選出の目安。予選1位同士が当たることはありませんが、すでに天理の下位が決定。大阪の2強が決勝に進出しても、いずれかは下位になりますから、1位校にとっては脅威です。
・下位校は4強入りが必須
・21世紀枠も含め、必ず公立が選ばれる
などが近畿におけるセンバツ選考の傾向です。